SE_BOKUのまとめノート的ブログ

SE_BOKUが知ってること・勉強したこと・考えたことetc

過労死するほど疲れていても、自分ひとりでは気づけない

f:id:arakan_no_boku:20190203133001j:plain

 

同じ会社の社員が過労死したことがあります。

一緒の職場ではなく、別の支店にいた人でしたが、何度か顔をあわせたことのある知り合いではあったので驚きました。

自分が聞いた限りでは、死ぬ当日の夜まで元気に働いていたそうなのです。 

普通に出勤して、普通に働き、疲れたとはも言ってたけど、深刻そうでもなかった。

それなのに。

自宅に帰って横になって、そのまま起きてこなかった。

こんな亡くなり方だったと聞きました。 

 

正直、ショックでした。

過労死するような人って、死ぬだいぶ前から傍からみててもつらそうに見えるもんだというイメージを勝手に思っていたので。

本人はどうだったのだろう。

自分が死ぬかもしれないほど疲れていることをわかってたんだろうか?

そんな疑問が、しばらく頭から離れなかったのを覚えてます。

それから15年以上たったころ。

なんとなく、その時の疑問の答えがわかるような経験を僕自身がしました。  

 

初めての転職を経験し、お金も欲しかった時期でした。

仕事は超ハードでした。

でも、つらくはなくて、やりがいも感じてました。

だから。

頭は常時フル回転。

ずっと目がさえてて、体もだるくもありません。 

しょっちゅう、徹夜とかもしてたし、ほとんど眠っていないのに、なんでこんなに元気なんだろうと自分でも不思議に思ってました。 

とにかく。

自覚症状的には「元気」としか言いようがない状態ではありました。

 

でも。

自分で気づけていないだけで、体はSOSを発していたのです。

家族が気付いてくれました。

そのサインは「体臭」と「顔色」でした。

家族から「ものすごく臭くなってて、顔色が茶色になっている」といわれたのです。

いわれて鏡を見ても、自分ではわかりません。

それでも、仕事をはじめる前にとっていた3年ほど前の写真と見比べてみたところ・・

びっくりです。・・顔色が別人でした。

どちらかというと色白だったのが、こげ茶色みたいな顔色に変わっていて、全体的にあきらかに「やつれた顔つき」に変わってたのです。

 

そのとき、わかったんですよね。

仕事に集中して、やりがいを感じて仕事をしているときって、自分の身体が疲れやストレスで変調をきたしていても、自分では全くわからないんだということが。 

あのまま、気づかずに働きつづけて「元気だと言いながら、眠るようになくなってしまうタイプの過労死する」のが次は自分だったかもしれません。

 

結局。

家族と相談して、会社を辞めました。

収入は激減するし、仕事自体も嫌ではないですが、命と引き換えにはできません。

それから15年以上たちましたが、結果的にはよかったと思います。

今は健康ですし、臭くもなくなりました。 

とにかく。

この経験で学んだことは、過労死するほど疲れていても、自分では気づけない。

自覚症状がなくても、客観的に自分を見てくれる家族とか友人とかの言葉には素直に耳を聞かないといけない・・ということです。

どんなにやりがいがある仕事でも。

途中で過労死とかしてしまうと、何にもなりません。

はい。