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アラカン"BOKU"のITな日常

あれこれ興味をもって考えたことを書いてます

"私、失敗しないので・・”なのに、会社が傾く評価制度って!

”私、失敗しないので!”。テレビドラマ「ドクターX」シリーズで米倉涼子さんが演じるドクターの決めゼリフです。

 

格好いいですよね。

 

フィクションであるドラマでは、常に難しい手術に挑戦して、見事にやってのけるので文字通りの意味でしびれます。

 

でも、現実に戻ってみるとどうでしょう。

 

”私、失敗しないので”・・を言える人の大半は、”私、失敗するリスクのあることはしないので・・”の方だったりしませんか?

 

しょうがないんですけどね。

 

チャレンジを評価できず、単に成功したか、失敗したかだけの結果だけで人を評価するような制度のもとであれば・・ですけど。

 

そういう評価制度の会社にいて、その会社を辞める気がなければ、「失敗するリスクの高いことはやらない」のは個人にとって賢い判断になりえるのです。

 

だって、結果しか評価しない制度のもとでは、チャレンジして成功すれば最高の評価を得られますけど、失敗すると、チャレンジしない代わりに失敗しない人より悪く評価されてしまうわけですから。

 

そういう失敗しないやり方を整理してみます。

 

一番簡単なのは、前例のあることだけをやることです。

 

前例が成功事例だったら、仮に失敗しても、「前のときと同じようにやったんですが・・」と言えば、やり方の問題ではなく、何か不可抗力によって仕方なく失敗したというような雰囲気を醸し出してうやむやにできるので、最強です。

 

もうひとつは、「ノラリクラリとやらないで乗り切る」ことですね。

 

「いやだ」と言ってしまうと、マイナスにとられるので、「わかりました。やってみます。」とは答えてから、「こんな事が起きたときのことが考慮されていない」とかなんとか、その穴をつっついて、「やらない理由」をならべて、リスクが生まれるところまで踏み込まないやり方です。

 

あと、その発展型として、会議の時にできるだけ発言を多くして、カタカナ言葉とかを交えながら本で読んだちょっと気のきいた発言を交えて、ポジティブな発言をしつつ、それを実行するのは誰か他の人にふるようにもっていく「口だけ積極的」というやり方もあります。

 

まあ、いろいろです。

 

ただ、忘れてはいけないことは、そういうローリスク・ローリターンを選択する社員ばかりになると、会社は傾くということです。

 

現状維持以上のことは何もしないわけですから当然です。

 

それは困りますね。じゃあ、どうしたら良いか?

 

やはり、"失敗しても、前向きならばいんだよ”という考えを評価制度にとりこむしかありません。

 

ようするに、チャレンジしたことはプラスに働き、それで失敗してもマイナスにならないようにすればいいんです。

 

評価制度が”失敗しない人”を評価するものである限り、チャレンジしない社員が多いからといって、社員を責めるのは本末転倒です。

 

評価制度が悪いのです。つまり、経営者が悪いのですから。

 

まったく、人事評価制度というのは、経営そのものを映す鏡ですね。

 

あらためて、怖いなあと思います。

 


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