アラカン"BOKU"のITな日常

文系システムエンジニアの”BOKU”が勉強したこと、経験したこと、日々思うこと。

アベノミクス「新三本の矢」を今更ながら眺めてみたら、矛盾を含んだ危うい考え方に見えてきた。

二兎を追うものは一兎も得ず。

 

その通りだよなと思います。

 

能力には限界がありますから。

 

トレードオフの関係にあるものは、どちらか一方に焦点を絞らないといけません。

 

スピードを追えば、作業の精度がおちる。

 

量を追えば、品質のバラツキが大きくなる。

 

などなど。

 

 

ここで悩ましいのは。

 

どちらか一方を追うのが、絶対に正しいとは言えないことです。

 

これは国とかみたいな単位でも同じです。

 

例えば、減税と、社会保障の充実は並び立たないみたいな感じで。

  

 

もう少し、一般化するなら、小さな政府か大きな政府か?という視点ということになるんですかね。

 

前者は、国民の税負担などを軽減し、規制を緩和して市場や国民の自由な活動に委ねます。

 

その代り、国のお金がないので、緊縮財政をとって、社会福祉もそこそこに留める方向になります。

 

必然的に、社会的強者には有利で、高齢者や社会的弱者には行きづらい社会になります。

 

後者は、国民に高い税負担を求めます。

 

給料の半分を税金に持っていかれるとか、消費税が25%位になるとかですね。

 

その代り、社会保障は充実し、高齢者や弱者には優しい社会になります。

 

この2つは絶対両立しません。

 

当たり前ですよね。

 

国の収入(税収)が少なくなれば、可能な支出(社会保障や公共事業など)の原資が少なくなりますから。

 

 

前者を新自由主義、後者を社会民主主義とも言ったりします。

 

米国だと、オバマさんの民主党が後者、トランプさんの共和党が前者みたいに、主張がはっきりしてます。

 

日本だと、基本、自民党勢力が前者、民主党共産党なんかの勢力が後者のはずなんですけど、すごくわかりづらいです。

 

たぶん、選挙対策で国民の耳障りの良い方向にあわせようとするので、与党と野党の両方が、すごく中途半端な立場をとっているからだと個人的には思ってます。 

 

例えば、2015年10月の第3次安倍晋三改造内閣発足時に発表されたアベノミクスの新「三本の矢」は以下のようになってます。

 

これって、完全に「二兎を追っている」じゃないですか。

 

強い経済の実現は、いかにも新自由主義っぽいです。

 

強い経済を実現するには、社会的強者を締め付けるわけにもいきませんし、当然、税金をあげたりして、消費意欲を衰えさせるわけにはいきません。

 

規制緩和や公共事業の強化なども必要になるでしょうね。

 

反面、残りの2つは、完全に社会民主主義的な考え方です。

 

つまりは、国の持ち出しを増やそうという方向性です。

 

今の日本は税収より支出が多い赤字国ですから、追加でさらに支出を増やそうとすると、原資を得るために、税金を追加で集めないといけません。

 

かつ、それ以外の支出を切り詰めないといけません。

 

経済の強化のために、公共事業を増やすなんてもってのほかですね。

 

完全に矛盾してます。

 

これを民間の会社に置き換えてみると。

 

もともと、赤字を何年も続けている会社が、さらに売上をあげようと安売りをして、さらに利益をけずりつつ、社員に給料や福利厚生で大盤振る舞いをやろうとしてる。

 

みたいなもんですよね。

 

そりゃあ、売上が爆発的にあがって、うまくいく可能性がゼロではないかもしれません・・けれど。

 

宝くじで7億円当たるとか、競馬で大穴あてる確率と、どっちが高いか・・くらいのもんじゃないですか?

 

そうならなかった場合は、借金が膨れ上がるだけになります。

 

自転車操業的に借金を繰り返していたら、その行き着く先は、経営破たんしかないですよね。

 

実際に、国の借金は膨れ上がり、基礎的財政収支プライマリーバランス)の黒字化すらできていません。

 

今の日本は、赤字垂れ流しで、銀行から借金しまくってなんとか命をつないでいる自転車操業の会社そのものです。

 

国だから、潰れない・・。

 

そういう人もいるんですが。

 

自分には、そのうち一発あてて、損を一気にとりもどしてやるといって突っ走る、危険な経営者の姿が、今の安倍政権とだぶります。

 

本当に大丈夫なのかなあ。

 

うん。

 


社会のことカテゴリの前の記事

arakan-pgm-ai.hatenablog.com