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縁故入社・コネ入社
縁故入社・コネ入社だといわれている人がいます。
僕も30年以上会社勤めしていますから、何人ものそういう人達と仕事をしています。
そういう人たちは、大きく2つにわかれていて。
- 縁故入社・コネ入社であることを特権だととらえていて負い目を感じていない
- 縁故入社・コネ入社であることを負い目に感じているように見える
このどちらかだった印象があります。
前者は・・まあ、好きにしたら・・って感じです。
本人も望んでの話でしょうし。
でも、後者の方には、ちょっと同情すら感じることもありました。
本人が気にするほどには他人は気にしないのだけど
とはいえ・・です。
僕の経験では、一旦、入社してしまうと、本人以外の人はあまり気にしません。
本人がコネを特権と勘違いして威張り散らしてたり、明らかに優遇されてたりとかするようなバカ者でもなければ、なんとも思わない人のほうが多いです。
僕もその一人です。
だいいち、いっしょに仕事をする相手に入社した経緯なんていちいち聞きません。
話のネタとしてチクるやつはいますけど、それほど盛り上がるネタでもありません。
少なくとも、僕は縁故入社・コネ入社だからって虐めるようなことは、単なる小説かマンガの世界でしか見たことはありません。
大人ですからね。
入社したきっかけがどうであれ、能力があって、人間がよければ受け入れられるくらいの度量は持ってます。
本人だけがストレスを感じているパターンが多いかな
たいていは、本人の思い込みです。
本人に気持ちの負い目があるので、いくら、周囲の自分らが「気にしてないよ」といって、普通に接しててもどう思われているか気になるという、心にささった棘みたいなもんなんだと思います。
抜けそうで抜けない。
致命傷にはならないけれど、ずっと気になる。
そんな感じのストレスを感じているってのは嫌でしょうね。
しかも、それは人に言えないのです。
僕自身も、何人ものそういう人達と仕事をしていますといっても、本人からそういわれたわけではないです。
なんというか。
おどおどと落ち着かない目とか。
人の顔色を気にしている感じとか。
そういう雰囲気やしぐさから、なんとなくわかる感じで、気になって他の人に聞くと事情通みたいなやつが「ああ、あの人はね」と入社の経緯とかを教えてくれる・・そんな感じでしたから。
親が手をまわしたパターンは最悪だ
それでも、自分で望んで、そういう状態に身を置いたならいいんですけど。
本人がお願いしたわけではなく、親が手をまわしたパターンは最悪です。
自分も人の親なので、ある程度、親の気持ちの想像はできます。
子供が就職を控えている。
親としては心配だ。
たまたま、権力を持っている知人がいて、頼めばなんとかしてくれる可能性がある。
じゃあ、頼もう。
子供のためだ。
そういう論理なんでしょう。
親としては、できる限りのことをしてやった。
今は嫌がってても、きっと将来的には親に感謝するだろう・・うんぬん。
そう思えて、親自身は満足してるんだろうなと想像できます。
子供がそれによってストレスをかかえてるとは思わずに。
親の見栄やエゴでいじめないでほしいな
そういう親に聞きたいのは。
子供が入社した後のことを考えてますか? ・・ってことです。
会社って、入社がゴールじゃなくて、スタートなんだ。
それが、わかってるのかなということを疑問に思うことが多々あります。
縁故・コネで入っていることに、子供が負い目を感じないかどうか?
そこが非常に重要なのです。
負い目を感じる人だと、例えば。
- 仕事で失敗すれば、「コネ入社した奴だからダメだ」と言われるかもしれない。
- 成功しても、「また、どうせズルしたんじゃないか」と言われるかもしれない。
- 人に意見したり、叱責しても「自分はズルした癖に」と言われるかもしれない。
- 必要以上に良い人にみられるようにふるまわなければならない。
そんな風に、思い込んでしまって、必要以上に自分を追い込んだりする場合もあるわけなのですから、自分の見栄や自己満足のために、子供をいじめるなよな!と、僕はちょっと思ってしまうわけです。
はい。