アラカン"BOKU"のITな日常

文系システムエンジニアの”BOKU”が勉強したこと、経験したこと、日々思うことを書いてます。

命に危険が及んでいてもおかしくない状況でやっと避難勧告?・・なんか納得いかないんだけど。

西日本豪雨

毎日、ニュースを見て胸を痛めてます。

同時に、これだけ予報の精度があがっていて、ハザードマップまで作成されているのに、何故、被害がこんなに大きくなってしまったのか?

そこは自分なりに把握しておきたいと考えて、いろいろ調べたりしてます。

そうしたら、あまりに「おかしい!」と思ったことがありました。

IT的な話題とはちょっと離れますが、今回はそのことを書きます。 

目的が達成できない手段は無意味だ!

そもそもの話です。

避難指示は何のためにするのか?

これに答えられない人間は1人もいませんよね。

そう。

災害により、住人の生命が脅かされるような事態を避けるためです。

その観点で考えた時。

放送の声も聞こえない豪雨の中、深夜に避難指示をだすことの是非はあきらかです。

www.sankei.com

記事には「想定外の増水で対応に問題はなかったとの認識だが」・・とありますが、「想定外」と言えば許されるのか!と、ちょっと憤りを覚えます。

避難指示を出す目的は「住人の生命が脅かされるような事態を避けること」。

その観点で考えたら、「6日午後10時に地区の全域に避難勧告を発表。午後11時45分に小田川の南側、7日午前1時半に北側にそれぞれ避難指示を出した。」という対応が適切かと言えば、完全に「」ですよね。 

この記事はたまたま倉敷市ですが、おそらく国も含めて、すべてのお役所の考え方が間違っているんじゃないか!と、自分は言いたいです。

  

そもそもガイドライン自体がおかしいと思うし!

都道府県市区町村は、基本、内閣府の「避難勧告等に関するガイドライン」にそって基準を決めてます。

言葉的にややこしいのですが、避難勧告は「すみやかに避難してください」、避難指示は「緊急に避難してください」と放送等で知らせることを意味します。

避難勧告等に関するガイドラインの概要

 

上記資料を見ると書いてありますが、例えば土砂災害だと以下のような基準です。

避難勧告:土砂災害警戒情報が発表された場合

避難指示:土砂災害警戒情報が発表され、かつ、土砂災害に関するメッシュ情報で「実況で土砂災害警戒情報の基準に到達」した場合 

つまり、簡単に言えば「気象庁が土砂災害警戒情報を発表したら、速やかに避難したほうが良いと住民にお知らせしなさい」がガイドラインです。 

パッと見るとおかしくないように見えます。

でも「おかしい」のです。

気象庁の「土砂災害警戒情報をだす基準」を見るとわかります。

www.jma.go.jp

引用します。

土砂災害警戒情報の基準は、過去に発生した土砂災害をくまなく調査した上で「この基準を超えると、過去の重大な土砂災害の発生時に匹敵する極めて危険な状況となり、この段階では命に危険が及ぶような土砂災害がすでに発生していてもおかしくない」という基準を設定しています。

どうです。

おかしくないですか?

命に危険がおよぶような土砂災害がすでに発生していてもおかしくない基準で発表される「土砂災害警戒情報」を見てから、「速やかに避難しなさいよ」とお知らせするわけですよ。

しかも、避難しやすいかどうかも考えず、機械的に深夜でも平気で。

これは「誰のための避難指示」なんでしょう。

足腰の弱った高齢者や小さな子どもを抱えたお母さんが安全に逃げられるかどうかなんて、全く考えてない=人命を危険にさらさないという目的を、完全に忘れてしまっているとしか、自分には思えないです。

避難指示をガイドラインに沿って出しましたよ・・というアリバイを作って、想定外でしたって言い訳するために出しているのかとすら思えます。

 

結局、自分の身を守るのは自分しかないのか・・

 

とても不本意ですが、「役所を信じすぎると、想定外の事態の被害者にされるぞ」ということを認識しないといけないようです。 

行政の責任者や担当者が、みな緊急事態に適切な判断と対応ができる人たちばかりであるという前提は100%なりたちませんし、そうでない人たちは「基準にそって行動したというアリバイがあれば、目的が達成できなくても、想定外だといえば良いという論理で動く」可能性が高いと思ったほうがよさそうですから。

 

では、どうやって自分の身を守るのか。

自分は「72時間(3日間)当降水量予測で判断して、逃げやすい昼間に前倒しで避難するべき」だと提案します。

不本意ながら、仕事の都合で荒川の堤防が決壊したら4メートルの水の底に沈む地域に住まざるをえなくなった時期の経験からです。

自分はチキンなので、住むことになったらすぐハザードマップとか調べました。

すると、その水没地域は広大で、避難勧告や指示を受けてすぐ動いても、とても安全なエリアに逃げられるような場所ではないことがわかりました。

なので、どうにかして自分で避難すべきタイミングをつかむ方法がないかと調べるうちに、こんな記事をみつけたのです。

www.huffingtonpost.jp

引用します。

内閣府による荒川決壊の想定雨量は72時間で550ミリ。鬼怒川が決壊した東日本豪雨災害では72時間で610ミリの雨が降っているのだから、いつ起きてもおかしくない雨量だ。

なるほど。

72時間で550ミリ以上・・これが基準になりそうです。

多少下駄をはかしてあることを考慮にいれると、まあ72時間で500ミリ以上雨が降りそうだったら、避難すると決めれば安全だろう。

そう判断して避難ルールを以下のように決めました。

72時間(3日間)で500ミリ以上ふる予報があれば、出勤前に家電製品を高いところにあげて、着替えと貴重品をカバンにいれて家をでて、安全な地域のホテルを予約する。

つまり。

雨が降ってから避難を考えるのではなく、予報を見て、降る前に避難する作戦です。

72時間雨量の予報はなかなか無いのですが、24時間雨量はよくあります。

だから、1日目に150ミリ、2日目に200ミリ降ってたら、明日の予報が24時間で150ミリくらい振るとなってたら、翌朝、仮に晴れていてもホテルに避難する。

避難の目的である「命の危険から身を守る」なら、これが一番です。

自分はまだ機敏に動けますけど、高齢者が安全に避難することを考えたら、このくらいの余裕がないと実質的に無理じゃないですかね?

空振りしたって、別に良いじゃないですか。

役所の避難指示を信じて、土砂に埋まったり、水の底に沈んで後悔するよりは、相当にマシなんですから。

 

河川の増水なんて、地震予知と一緒で予測は困難です。

実際、こうですし。

www.sankei.com

しかも、せいぜい1時間から3時間後しか予測できないわけですから、そんなものを見て避難勧告や指示をだそうとすると深夜にあわてて・・となるのは当然です。

自分の身は自分で守りましょう。

役所をあてにしてはいけません。

幸い、降水量予測の精度は高いので、それを見て、自分のいるのが山のそばや水に沈む地区なら、逃げやすい昼間に安全なところにさっさと逃げましょう。

そう提案したいです。