アラカン"BOKU"のITな日常

文系システムエンジニアの”BOKU”が勉強したこと、経験したこと、日々思うことを書いてます。

AIの民主化とは「ビジネスユーザがAIを利用できるようになること」。SONYさんにも頑張ってほしいんだけど。

AIの民主化
AIのコモディティ化
そういう言葉が乱れ飛んでます。
ググってみると「AIのコモディティ化=AIの民主化」みたいな書き方をしているサイトすらあります。

analytics-news.jp

うーーん。
さすがに、これは無理があるような・・気がするんだけどなあ。

ということで。

なんか、混乱しそうになってきたので、自分なりに整理してみます。

 

既にコモディティ化は始まってるよね

 

まず、前提として。

AIの民主化とAIのコモディティ化は全く違うものなんじゃないかな。

これが個人的な考えです。

コモディティ化とは。

ざっくり言うなら「技術が円熟化し、利用者が求める機能や性能を多数の製造者が実現できるようになって、製品供給のハードル(障壁)が下がった状態」のことです。
それをAIというか、機械学習の現状にあてはめてみると。

  • tensorflowとかpytorchとかchainerとかのライブラリがある。
  • python等のオープンソース(フリー)な言語で使うことができる。
  • 自分のような文系人間にもディープラーニング技術を使ってみることができる。

この時点で、もう十分コモディティ化してる。

そう、個人的には思ってるわけです。

でも、それは「ディープラーニングに興味を持って、勉強・研究している人間が構成するコミュニティ」の中においてのコモディティ化にすぎません。

例えば、「プログラミングを仕事や趣味にしているコミュニティ」の中における、「PHPとかJAVAとかPythonとかのプログラミング言語や付随するフレームワークやライブラリ群」と同じ程度に「コモディティ化」している。

そういうレベルです。

 

民主化EXCELレベルの話じゃないのかな

 

じゃあ。

民主化というレベルはどういう状態なのか?

それは「ビジネスユーザーが利用できるようになること」だと考えています。

これは。

別に自分で考えたわけではなく、こちらの記事の影響をうけての話なのですが、とてもしっくりくる考え方だと感じてます。

blog.exploratory.io

ここから、図を引用します。

f:id:arakan_no_boku:20180906194606j:plain

第3の波。

かっこいい表現ですね。

じゃあ、今度は「ビジネスユーザが利用できるレベル」とは何なんだ?ですが。

自分的には、たぶん、ディープラーニング技術が、マイクロソフトEXCELレベルで利用されるようになることだと思ってるんですね。

 

勉強して高度なこともできるし、そうでない人もそれなりに

 

既に、そうなる動きははじまりつつあります。

前提となる知識が乏しくても、とりあえず触って、動かしてみることはできる。

そんなツールもでてきてます。

SONYのNeural Network Consoleとかですね。

dl.sony.com

でも、まだEXCELではないです。

何故か。

実務で使えないからです。

EXCELだったら。

パソコン教室で1日教えてもらったら、まあ、なんとか縦計して、罫線を引いたそれっぽい資料を作ることくらいはできるようになる。

そこから勉強して知識を得ていけば、どんどん、できることが増えてくる。

だから、AI・・というかディープラーニング・・も。

パソコン教室で、1日教えてもらったら、ありものの学習済モデルを使って同僚や家族にちょっと自慢できる程度のことができるようになる。

そこから、もう少し勉強したら、ありもののルールに従ってデータを自分で作れば、自分の会社の顔写真分類とか資料チェックとかができるようになる。

あとは、努力次第でできることが広がっていく。

そういう感じになっていけば「民主化」したといえる・・んじゃないですかね。

でも。

そうなるのは、たぶん、遠い先じゃないです。

目の前に来ている気すらします。

だって、SONYさんのNeural Network Consoleなんか、惜しいところにいますし。

GoogleマイクロソフトAmazonみたいな企業が本腰をいれて「AIの民主化」の覇権争いを始めようともしていますし。

tech.nikkeibp.co.jp

www.itmedia.co.jp

smarthacks.jp

ビジネスユーザ(を含む一般ユーザ群)が利用できるAI=「民主化されたAI」のデファクトスタンダードという「でっかいブルーオーシャン」を、どこが握るのか?

まさに、未来の巨大マーケットの派遣争い。

これは興味津々です。

個人的には。

SONYさんに頑張ってほしい・・。

切に願っています。

自分は、Neural Network Consoleのネタをブログで書いたりしてるくらいですし。

ビジネスユーザが使う・・というキーワードで考えると、Neural Network Consoleは、GoogleマイクロソフトAmazonとは違うアプローチで化ける可能性があるコンテンツだとも感じてますし。

でもねえ・・。

どうも、SONYさんはそういうビジネスの民主化における覇権争い的な発想で、Neural Network Consoleをとらえる気はなさげ・・なんですよね。

機能強化の方向性を見てると・・。

だから、こればかりは、なんとも・・です。