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早期退職募集がある前に会社で感じた危険な兆候について

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目次

早期退職募集がある前に会社で感じた危険な兆候について

僕は早期退職募集にひっかかったことがあります。

末端社員なので、会社が早期退職募集しないといけないようなやばい状態になっているかどうかなんてわからないのですが、今思い返してみれば、なんとなく兆候だったのかなと思うことはありました。

 

会社がやばくなっている時に感じた危険な兆候

早期退職(ようするにリストラ(´;ω;`))の募集が始まる前の2年ほどの間に、なんとなく感じていたことです。

僕は本部にいたのですが、全体的に雰囲気がだらしなくなっていたのです。

少しずつ、少しずつではありますが。

それは、具体的にはこんなことでした。

  • 会議が定時に始まらなくなり、笑い声が増えた。
  • 社長の周囲にイエスマンっぽい人が増えてきた。
  • 経営幹部がずっと本社にいて、会議ばかりするようになった。
  • 指示がスローガンや精神論めいたものになってきた。

って感じです。

 

兆候1:会議が定時に始まらなくなり、笑い声が増えた

会議は5分前着席がルールでした。

僕も何度か遅れて注意されてました。

ところが、いつのころからか、遅れてはいってきた人が注意されなくなってきて、そのうち定時になっても半分くらいしか着席していないなんてことが常態化するようになってきました。

以前は、会議で報告するときは、きちんと下調べしておかないと、質問や指摘がきたときに詰まったりすると責め倒されたので、かなりピリピリしてたのですけど、いつのころかあまり質問も指摘もこなくなり、妙に役員同士が仲が良くて、笑い声がふえたりもしました。

僕的には楽になってありがたいと思ってましたが、間違いだったみたいなのです。

 

兆候2:社長の周囲にイエスマンっぽい人が増えてきた

役員が仲良しっぽくなってきたと前段で書きましたが、別の言い方をすれば「うるさ型」の人達がいなくなっていたのです。

以前は、相手が社長だろうが何であろうが、平然とくってかかる怖い役員さんが何人かいて、その人たちの質問や指摘が、僕の悩みの種でした。

まあ。

難癖みたいな時もありましたが、いわれることは大体において正しいので結果的には助かっていることもあるのですが、とにかく、いわれること自体がすごいストレスだったのは確かです。

ところが、その人たちと入れ替わりに役員になった方たちは、基本社長のいうことを否定しません。

役員同士の認識共有という点では完璧でした。

以前は、役員同士で喧嘩をはじめるみたいなこともあって閉口してたので、それも僕的には楽になってよかったと思ってしまってました。

 

兆候3:経営幹部がずっと本社にいて、会議ばかりするようになった

以前は、経営幹部は結構、本部の外にもいました。

僕がいたのは多店舗展開をしている会社だったので、そのお店をまわっていたのです。

なので。

何か決済をもらわないといけない時にいなくて、そこで止まってしまったりしますし、本部に帰ってきているタイミングでつかまえないといけないので、何度もスケジュールの確認をしに足を運んだり、話をさせてもらうための行列に並んだりしてました。

ところが、いつのころからか。

役員が本部にいる日が増えてきて、僕の業務はとてもスムースになりました。

もっとも、会議が増えた分「会議に出席する」という仕事は増えましたし、スケジュール調整は必要ですが、外を飛び回っていつ帰ってくるかわからない相手をつかまえるより相当楽であるのは間違いありませんので。

これも、当時の僕は良くなったと勘違いしていたのですけどね。

 

兆候4:指示がスローガンや精神論めいたものになってきた

一番変わったのがここです。

以前は極端な話「○○店舗の1階のトイレ掃除が以前より汚くなっているから、ちゃんとチェックするように言っておけ!」みたいなことまで言われてました。

具体的ではありますが「なんで、こんなことまで言われないといけないのか」と不満を感じることも多かったのです。

それが、指示が「抽象的なもの」にだんだんと変わっていきました。

理屈としては、本当に正しい。

まさしく正論です。

テストの答案としては100点みたいなことを言われます。

ただし、具体的ではありません。

どちらかというとスローガンや精神論に近かったです。

ただ、当時の僕としては「抽象的な指示だからこそ、具体的な施策については、信じてまかしてもらえてるということ」だと肯定的に考えてました。

 

兆候すべてがアウトだったと気づいた時には遅かった

結果的には、当時の僕は「バカたれ」でした。

会社の上のほうが緩んできているということは、会社自体がおかしくなっていくことを意味してるんだということに気づいてなかったのですから。

しかも、当時の僕は自分の会社の決算資料すら見てなかったのです。

今なら、会社の決算資料に目を通すのは当たり前と思ってますが、当時はそんな頭はありません。

会社の上のほうの人たちから、あまり危機感を感じなかったので、漠然と大丈夫だろうと思い込んでいました。

まさに「カエルはいきなり熱湯に入れると逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い死んでしまう」という「ゆでがえる現象」にどっぷりとつかっていたことになります。

そのしっぺ返しは「早期退職の対象者」という形で返ってきました。

幸い、「早期退職」という形になったにせよ逃げだす形になったので、死なずにすんでますけど・・、なんで、あんなヤバイ兆候に気づかずに「楽になった」と喜んだりしてたのかと、思い出すと赤面してしまいます。

やれやれ。