人事評価は評価される側から考えても、実に、めんどくさくて、つまらない。
まったく困りものなのです。
もちろん、自分もそうでしたし。
人事評価はなんで、つまらないか?
自分の考える一番の理由。
それはサイクルです。
半年に1回。
長すぎます。
ハアッ・・って感じです。
だって、自分が半年間にどういうことをやったか?
そんなことを細かいところまで覚えているわけないじゃないですか。
ましてや、評価する上司が覚えているわけはない。
それを。
評価票に書かなきゃいけないので、一生懸命思い出そうとする。
いい加減に書くと、突っ込まれる心配もあるので、それなりに根拠も調べる。
正直、面倒くさい。
何も生まない無駄な時間だなとも思います。
半年前に書いた目標なんかを見ながら、「ああ、あの頃はこの仕事してたから、こんな目標たてたよな・・」なんて、思い出にひたっても・・ねえ。
そもそも。
目標を書いた時と評価する時と状況が一緒・・そんな暇な会社があるんですかね?
たいてい、半年も経てば状況は変わってます。
目標が変わっているから、評価もかきづらい。
そうすると。
今度は、とりあえず辻褄をあわせて、どう書くかという「作文」の問題にすり替わっしまいます。
面談だって同じです。
上司側も「とりあえず、なんか言わないといけない」とコメントをひねり出します。
こちらも「とりあえず、なんか言わないといけない」から、要望や意見をひねり出す。
何の意味があるんですかね。
それほど。
半年というのは、時間がたちすぎなのです。
日々、評価をしてほしいなあ
評価はですね。
記憶が新しいうちにしてほしい。
それだけです。
常日頃からタイムリーに褒めてほしいし、間違ってたら叱ってほしい。
必要だったら、その時に面談をしてほしい。
それが管理職の本来の仕事でしょ。
そう思うわけです。
部下のモチベーションがどうのこうの言うならね。
それくらいやりましょう。
例えば。
晩御飯を頑張ってつくったとします。
それで食べた人が「今日はおいしいね!」と言われると、めちゃくちゃ嬉しいです。
そうすると、別に見返りがなくても、また料理を作るモチベーションがわく。
ところが、黙って食べられると、それだけで相当苛立ちます。
それを、半年くらいたったある日、半年間の総括として、「この半年間の料理の評価はBだね」と言われて、どうなんだという話です。
変な例ですね。
でも、そういうことです。
ほめるのは。
ちっちゃいことでも良いのです。
今までできなかった事が、こなせるようになった。
前回失敗したプレゼンを今日はうまくできた。
お客様から、自分がしたことでお褒めの言葉をもらった。
そんな時に気づいて、「よく頑張ったね」と一言褒めてもらえる方が、半年後に面談で1時間褒め倒してもらうよりも、はるかに嬉しいし、モチベーションもあがる。
そういう人間の基本的なことを、まずきちんとやることを考えよう。
半年のスパンでトータル評価が必要なら、その日々の評価を記録して、人事記録に残せばいいじゃないかと思うんですよ。
面倒かもしれないですが。
こんなにIT技術もすすんでるのだから、工夫すれば、やれるでしょ。
そんなことを思う・・今日このごろなのです。