昭和の高度成長期から見れば、日本の会社はずいぶんホワイトになりました。
でも、ブラック企業は、絶対にゼロにはなりません。
僕らが生きているのは「天国」じゃないですから。
ブラック企業のいやなところは。
仕事の「やりがい」で従業員を騙す・・というか洗脳するところです。
真面目で責任感がある。
そういう日本人特有の「美点」につけこむ、すごい汚いやり方です。
こういう『死ぬくらいなら辞めればいい』の判断力すら失うような目にあわされている人の体験談を読むと、本当にぞっとします。
当たり前の話。
自分の健康と引き換えにしてよい仕事はありません。
自分の大切な方・・当然、自分の命と家族・・を守るより大事な仕事もありません。
最近、とても気に入っているCMがあって。
その「あなたの一番大切な仕事は、毎日無事に家に帰ってくることです。」というセリフにはまってます。
例えば、家族とか恋人とか親とか。
そこに健康で元気に毎日帰る。
それができないと思ったら、仕事のほうを変わるべき・・。
でも、そんなこと実はみんなわかってます。
それでも絡めとられてしまう人がいる「ブラック企業」にあっても、洗脳されないようにするにはどうしたらいいのか?
そこが悩ましいなと思ってました。
ブラック企業に対応するには、どうしたらいいのか?
そのヒントが、たまたま読んだ本の中にありました。
この本です。
この本によれば。。
中国の会社は、国営企業や国の関与が大きな中央の大銀行や大企業を除けば、全てがブラック企業である。
経営者が社員の福祉を考えることはない。
会社は社長がお金を儲けるための道具であり、企業の社会的責任を考えることはない。
だそうです。
でも、過労死とか過労自殺なんでするやついないよ・・とあります。
その理由は
中国ではブラック企業で働く社員も全員ブラック社員である。
会社に対する忠誠心など一かけらもない。
高い給料を払う会社が現れれば、直ぐに会社を移る。
いくら世話になった会社でも、その会社の特許や技術を盗み出して、平気で他の会社に変わる。
独立することもある。
だそうです。
アハハハハ。
素晴らしい。
なるほど、社員もブラックなら、そりゃあ過労死も過労自殺もないわな。
納得です。
理屈はわかっても、「真面目で責任感が強くて、企業への忠誠心もある」そんな日本人ですから、いきなり中国ばりの「ブラック社員」に皆がなれるとは思いません。
でもまあ。
ひとつのヒントにはなります。
ブラック企業にはブラック社員になって自分を守る・・・のですけど、中国みたいな「本物のブラック社員」(笑)を目指すわけではない。
だから
会社に対する忠誠心など一かけらもない。
なんてこともありませんし。
その会社の特許や技術を盗み出して、平気で他の会社に変わる。
なんてこともしません。
だけど、その上澄みくらいはすくいとって、必要以上に、みんなに良い顔をしようとしない「プチブラック社員」になって、身を守る。
このくらいがハードルも低いし、経験的に、それでもかなり目的は達成できることがわかってるので、ちょうどいい塩梅かな。
そんなことを思っております。
ではでは。