非喫煙者の権利主張に偏りすぎる風潮には違和感があります。
僕は非喫煙者です。
吸ってたことはあります。
10年間くらいヘビースモーカーで、理由あってやめて30年以上は吸ってないです。
だから、喫煙者・非喫煙者両方の気持ちがわかります。
喫煙の欠点について否定する気はありません
世間の風潮はすっかり「喫煙は悪」です。
健康にもよくないし、壁や家具にニコチンが染み付いて汚れるし、嫌な臭いがするし。
いいトコなしのように言われてます。
まあ。
実際、そうなんですけどね。
でも、喫煙者と非喫煙者でわかりあえない部分が多いのも事実で、煙草の臭いが、吸わない人間にとっていかに嫌なものなのかを、僕は煙草をやめて、10年くらいたってから初めて知りました。
壁や家具にしみついたニコチン汚れも、本気で掃除して茶色い汁がたれてくるのを経験しないとわからないかもしれません。
でも。
煙草を自分が吸ってた時に体に良いと思ってたわけではないし、そういう欠点があるのも知ってました。
ただ、なんというんですかね、煙草を吸うと落ち着くから吸っていたし、実際にやめてみるまでは「煙草が吸えないとイライラして仕事の効率が下がるし、いいアイディアも浮かばないんだ」なんて言ってました。
ひどい思い込みです、
なので、煙草で言われているデメリットを否定する気はありません。
ただ、あまり一方的な風潮は気持ち悪い
とはいえ。
煙草は法律で認められている「嗜好品」です。
かつ、煙草の価格は、かなりの部分が税金です。
煙草税だけで年間2兆円以上あるんですよ。
いちおう、「喫煙者は隠れた高額納税者」なのです。
それは認めないといけません。
なのに。
喫煙者は悪、
非喫煙者は正義。
それが正解で、他の意見は認めない・・みたいな一方的な風潮になりつつあるのは、個人的に気持ち悪いです。
煙草を非合法とした場合のデメリットもあるしね
実際は税金の話だけじゃないんですよね。
煙草や約4兆円の巨大産業です。
仮に煙草を非合法にしたとしましょう。
そうすると、煙草は販売できず、税収もなくなります。
タバコ産業に従事している人の数も葉たばこ農家・物流業者迄含めると膨大な数になるでしょう。
その影響は凄まじいですよ。
あと、忘れてはいけないことがひとつ。
法律で禁止すると、闇にもぐって、今の大麻がそうであるように、非合法になった煙草は暴力団等の懐を潤す大きな財源に化ける可能性が多いにあります。
だから、個人的意見ですが・・。
タバコ産業自体をなくすことはできないし、非合法にもできない。
それが結論なんだろうと思ってます。
喫煙者と禁煙者が気持ちよく共存できる方法を探すべきでは?
喫煙者にはまずマナー向上を心がけてもらわないとダメですが。
その前提であれば気兼ねなくタバコを吸えて、禁煙者に受動喫煙リスクが及ばないような場所と方法を提供する方向に進化させていくほうがいいなと個人的には思います。
例えば。
密閉された喫煙室の設置推進とか。
タバコを吸いたいお父さん用に「家庭用簡易喫煙室」もあっていいですよね。
やり様はあります。
あと、必要なのは、きちんとお互いの権利を認めた上での議論・検討でしょうね。
喫煙者も「きちんと吸える場所の提供を求める権利」を訴えていく。
非喫煙者も「煙草の煙の害をうけない権利」を主張する。
そうやって、お互いにしっかり権利を認識したうえで十分な議論をして、落としどころをみつけていくようなことをやっていけばいいのにな。
そう思ってしまいます。