"BOKU"のITな日常

BOKUが勉強したり、考えたことを頭の整理を兼ねてまとめてます。

徹夜作業中に、ZARDの「負けないで」という曲に助けられた思い出

特別お題キャンペーンで「しごとの思い出」というのを見て、ふと昔のことを思い出したので参加してみます。

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もう何十年も前の話です。

IT業界に転職する前に大規模小売業の正社員だったことがあります。

配属は食料品売り場でした。

僕の担当は、「加工食品」・・お菓子とか調味料とか、生鮮食品ではなく、常温陳列可能な商品をとりあつかう係です。

本当は別の担当だったのですが、数日前に前任者がいなくなってしまったので、急遽、担当することになったような状況です。

 

加工食品担当になって間もないころ、僕は上司から仕事の指示をうけました。

バレンタインデーの商品陳列をやってくれとのことです。

当時の僕はバレンタインデーなるものがどういうものかもよく知らず、なんとなくチョコレートがよく売れる日みたいなイメージしかなかったので、気楽に引き受けました。

ところが、当日きたのは、大型トラックに満載された大量のチョコレートの箱でした。

ざっと見ても100ケースをはるかに超えています。

これを明日の朝までに、催事場に陳列しないといけないとのこと。

催事場を見に行くと、業者さんが催事場に陳列什器を納品してくれていました。

ところが、陳列の指示書がありません。

前任者にききたくても、すでに会社におらず、連絡方法もわかりません。

(当時は携帯電話なんかありませんでしたから)

箱をあけてみないと、入荷している商品がどんなものかすらわからないのです。

頭の中が「???」だらけになっている自分に上司が言うには。

  • 明日の開店時刻までに陳列を終えろ。
  • 応援に要員をさく余裕はないから、一人でやれ。

とのこと。

 

まあ。

大型トラック1台分の商品を一人で徹夜して陳列しろ・・という指示ですから、現代なら、間違いなく「ブラックすぎる!!!」と労基署にかけこむような話です。

ですが。

当時(1985年から90年第前半くらい)だと、この程度のことは普通にありましたから、別に驚くような指示ではく、自分も、明日の朝までに一人で並べときゃいいんですね・・と、軽く引き受けてしまいました。

で、鼻歌まじりに、やり始めたわけです。

 

これがくせ者でした。

外から見ると、大きな箱に見えるのですが、開けるとその中に小さな箱がいっぱいつまっている二重構造になっていて、とにかく、とてつもなく品目数が多い。

しかも、形も不定形で積み重ねることもできず、陳列しづらいことこの上ない。

指示書もないから、都度考えながらの作業にもなります。

当然、陳列作業は遅々として進みません。

すぐに、夜も更け、気が付くと周囲の電気はすべて消されて真っ暗で、僕のいる一角だけ蛍光灯の光で暗闇の中に浮かび上がっている状態です。

誰もいないので、壁の時計の針の音と、僕が動く音だけががやたら大きく響きます。

 

そのうち、午前0時を過ぎ、1時を過ぎ、2時になろうとするころ。

まったく減らない段ボールの山に囲まれて、疲れてくるし、寂しいし、なんか惨めな気分になってきます。

その時思い出したのが、エンドレステープ。

今はもう見ることもありませんが、5分程度の短いカセットテープで、普通に再生すると文字通りエンドレスに繰り返して流せるものです。

もともと、売り場で「安いよ!安いよ!」みたいな売り込み言葉を流し続けるものなのですが、それにラジオから曲を録音してまわしとけば気分転換になると思いったのですが、その時、たまたまラジオから録音できたのがZARD「負けないで」でした。

www.youtube.com

 

正直、初めて聞く曲でしたけど、なんでもよかったのです。

ところが。

この曲がドはまりしました。

悔しいやら、情けないやらでモヤモヤしながら、真夜中に一人でもくもくと作業する、背中にZARDの歌声が届くわけです。

その歌詞が・・

負けないで

もう少し

最後まで走り抜けて

どんなに離れていても

心はそばにいるわ

ですからね。

いつのまにか涙が流れてて、目はかすむし、あごを伝って足元にポタポタ落ちる。

それを作業着の袖で拭うのですけど、涙はまったくとまりません。

結局、涙を流し続けながら明け方まで作業を続けて、なんとか陳列しきりました。

もちろん、ひどい出来でした。

バレンタインデーのチョコレートをとりあえず棚においだだけで、グチャグチャです。

上司からは、めちゃくちゃ言われましたし、本部の人から怒鳴られたりもしました。

 

でも。

なぜなんでしょう。

無茶ぶりで一人で徹夜作業させられて、ご苦労様もなく、よってたかって「クソ・ボケ・アホウ!」レベルで怒鳴られまくったわけなので、トラウマになってもおかしくないような酷い経験だと思うのですが、それすら別に嫌な記憶でなかったりします。

というか・・そんなことどうでも良いと思っている自分がいるのですね。

たぶん、ZARDの歌のせいです。

ZARDの歌を聴きながら、さんざん泣いたから、すっきりしてしまったんでしょうね。

この経験のせいだと思いますが。

いまだに一番好きな歌はと聞かれるとZARD「負けないで」と答えてしまいます。

なんというか。

音楽の力は偉大だと、いうことなんですかね。

はい。 

転職nendo×はてなブログ 特別お題キャンペーン #しごとの思い出

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