霞が関だとこんなこともニュースになるんだ・・と少し呆れつつ、驚いたのです。
パスワード付ZIPなんて過去のものだと思ってました
メールにファイルを添付するときは、パスワード付きZIP圧縮する。
ZIPファイルの解凍パスワードは別メールで送る。
俗に、「PPAP」と呼ばれているセキュリティ対策ルールです。
PPAPといっても、ピコ太郎ではありません(笑)
パスワード付きZIPは、一時期、やたらとはやりました。
プライバシーマークとかの取得に、各企業がやっきになってたころです。
でも、自分の周囲でほとんど目にすることはありません。
だって。
パスワードを別メールで送ったところで、1通目のメールを横取りできる相手が、2通目のメールだけとれないわけがありません。
なので、そういうセキュリティを期待する分には、ほぼほぼ無意味だというのは、すっかり有名な話ですしね。
なにより。
ZIPファイルを添付して送っても、企業側の受信ポリシーによっては、受信時にブロックされたり、添付ファイルを消さりたりして、相手に届かない場合があります。
以下の記事だと海外とのやりとりに限定して書かれてますが・・・。
別に日本でも普通にあって、自分も一時期パスワード付きZIPを添付するように求められていたことがあって、いくつかの会社からメールが届かないとか、添付ファイルがないとか連絡(も一部クレーム)をもらって苦労した覚えがあります。
ですが。
そこから曲折あって、少なくとも自分の周囲ではパスワード付きZIPの添付ファイルを送ることも、受けることも、今ではなくなってます。
そう、すでに過去のものなのです。
自分らの周囲では・・かもしれないですが。
まだ、やってたの!!
そんな感じだったので、以下の記事はちょっと驚きました。
まだ、やってたんですね。
しかも、以下の引用を読むと
zipファイルの廃止は内閣官房が16日に開催した、河野太郎行政・規制改革担当相らとの対話の場で取り上げられ、その場で採用が決まった。アイデアボックスでの支持が最も高かったという。
みんなが無駄だということはわかっていた・・ということです。
おそらく、下記の引用で平井大臣が言っているようなことは・・。
河野氏との対話の場で平井氏は「zipファイルのパスワードの扱いを見ていると、セキュリティレベルを担保するための暗号化ではない」と指摘。
河野氏が推進する押印廃止になぞらえ、「全ての文書をzipファイル化するのは何でもはんこを押すのに似ている。
そのやり方を今までやってきたからみんなやってたと思うし、メール内容をスマホで見れないのは致命的だ」とし、全廃することを決めた。
なのに、やめようという話にならないわけですね。
今までみんながやってきたから・・みたいなバカげた理由で。
霞が関って組織、ヤバいなと思いました。
大臣が「パスワード付きZIPをやめる」なんて、わざわざ記者会見をしてるわけです。
なんとなく、すごいなとか頑張っているなあとか錯覚してしまうわけですが。
冷静になってみるとですね。
大臣ってトップなわけです。
民間の会社だったら社長とかです。
たとえば・・ですよ。
民間の会社の社長が、わざわざ記者会見を開いて「わが社はパスワード付きZIPファイルの使用をやめることにしました」なんてどや顔で話しているのを想像してみると・・、間違いなく「この社長、頭おかしくなったのか?」って思います。
お役所の常識と民間の常識は違う。
そういわれればおしまいですけど。
こんなことで前例にないことが、どんどんおきてくる時代の変化にきちんと対応して国のかじ取りなんかできるのかな・・と考えると、非常に暗い気分になりました。
やれやれ。
政治家や官僚も含めて老害にやられてるのかもしれません。
民間みたいに、55歳くらいで役職定年して、みんな下っ端にもどして、若いのと全とっかえするくらいのことをしないとダメかもしれないなと、すでに、爺さんの仲間になりつつある自分ですら思ってしまいました。
今回はこんなところで。
ではでは。