国民の所得格差について調べてみたら、今の日本は年金・税金・社会保障などで再分配(ようするに所得の調整)しない「当初所得」のレベルだと余裕で「暴動や社会不安がおきかねないレベルの不平等(所得格差)」がある国だということがわかりました。
でも、実際にはおきていません。なぜかというと、年金・税金・社会保障なんかで所得の調整をして不平等になりすぎないようにコントロールされているからっぽい。つくづく。年金とか社会保障って大事だし、見えないところで頑張ってくれている人達がいるんだなと思いました。
不平等度合の確認は「ジニ係数」で行いました
所得格差を示す数値指標として、日本では2種類のジニ係数が公表されてます。「当初所得ジニ係数(実際に稼いだ金額/給料での所得格差)」と「再分配所得ジニ係数(税金・給付金・年金等を含む実際に手元に残るお金の格差)」で、内閣府とかの資料で見ることができます。
ジニ係数は不平等度合を表現する指標です。ジニ係数は「全員が同じ所得=完全に平等な状態だと”0”」で「すべての所得を一人締め=完全に不平等だと”1”」になるので、0 ~ 1の間で数値が大きいほど、不平等と判断します。
所得のジニ係数は一般的には「0.4」が警戒ラインと言われています。その数値を越えると暴動や社会騒乱が増加するそうです。ちなみに、警戒ラインを超えている国を見てみると・・。2019年の資料(グローバルノート)でしたが。
うーん。なるほどな・・という国がならんでますよね。ちなみに日本は「0.33」で15位でした。
日本の所得格差の詳細を調べてみました
資料は「日本の所得格差の動向と政策対応のあり方について」を見ました。以下のグラフなどは、その資料からの抜粋です。最新が2017年と古いのですけど.、当初所得での不平等(格差)は警告ラインを越えて広がってます。見事な右肩あがりです。
この動きは、日常の僕の感覚に近く、数値を見ると0.55から0.6の間位にあります。つまり、そのままだと「暴動や社会的混乱が発生するレベル」なんですね。

でも、税金や社会保障・年金などの手段を使ってならした再分配所得では、0.3~0.35の間になっていて、当初所得の格差が右肩上がりになっても、横ばいになっています。つまり、国家的には、社会的混乱がおきないようにコントロールされている・・ということがわかりますというわけです。
このあたり・・なかなか大したもんだと思います。高度なことやってるとも思います。こういうことを、もっとアピールすればよいのにな・・と思ったりもしますが、まあ、聞いちゃもらえないかもねとも思うわけで・・。ご愁傷さまです。ではでは。