"BOKU"のITな日常

62歳・文系システムエンジニアの”BOKU”は日々勉強を楽しんでます

開発チームリーダーが「後悔している」。Twitterのリツイート機能

Twitterリツイート機能は廃止したほうがよいのか?否か?

考えてみました。

f:id:arakan_no_boku:20200406223923p:plain

 

リツイート機能開発チームのリーダーだった人の思い

 

クリス・ウェザレル( Chris Wetherell)さんは、Twitterリツイート機能を2009年に開発したチームのリーダーだった方です。

彼がTwitterリツイート機能の開発を後悔しているそうです。

引用すると

Developer Chris Wetherell built Twitter’s retweet button. And he regrets what he did to this day.

開発者のクリス・ウェザレルは Twitterリツイートボタンを作りました 。

そして彼は自分がしたことを今日まで後悔しています。

なぜかというと。 

“We might have just handed a 4-year-old a loaded weapon,”

・・・

The retweet and share, in other words, incentivize extreme, polarizing, and outrage-inducing content.

4歳の子供に弾の入った武器を渡したかもしれない・・"

・・・

リツイートやシェアは、言い換えれば、過激で偏向的な、怒りを煽るようなコンテンツを煽ることになる。

ということです。

www.buzzfeednews.com

 

悪意あるコンテンツを拡散するツールになっている側面

 

リツイートや悪意あるコンテンツの拡散ツールになりえるというのは、ウェザレルさんが言う通りだと思います。

でも。

それはTwitterそのものにだって言えます。

たぶん、リツイート機能がなくなっても、悪意あるコンテンツは別の手段を見つけて拡散をはかるだろうな・・という気もします。

大元を断つことが必要で、実際、Twitter社は対策をとろうとしています。

help.twitter.com

help.twitter.com

アカウントを凍結するかしないかはTwitter社の判断にゆだねられます。

とはいえ。

個人が違反投稿を見つけた場合に報告してアカウント凍結させる方法なんかを紹介している記事とかもでまわっているようなので、以前にくらべれば悪意あるコンテンツは拡散しづらくなっているんだろうとは思います。

applimura.com

 

 

 

善意のリツイートが結果的に「悪意」に変わる危険性

 

前段までの話だと、悪意あるコンテンツ自体を規制すれば、ウェザレルさんが心を痛める状況は改善していくことが期待できるとは思います。

でも、だからといって「リツイート機能に危険はない」とは言い切れないな・・と改めて感じさせるショッキングな記事がありました。

2020/04/06の日経新聞のこの記事です。

www.nikkei.com

ポイントを引用します。

騒動の発端とされたのが、2月27日午前10時過ぎに投稿された「新型コロナの影響で中国から輸入できず、品切れになる」との投稿だ。

後にデマだったと断定されたが、分析ではこの投稿そのものは全く拡散していないことが判明した。

別アカウントによる類似のデマ投稿も2件あったが、いずれもほとんどリツイートされていなかった。

一方、デマを否定する投稿は27日午後2時ごろから急増し、同日中にツイッターのトレンド上位に入った。

リツイート数が数千件に及ぶと世間の話題になった目安とされるが、今回のデマ打ち消しの書き込みはわずか半日で累計9万を超えた。

つまり、デマツィートそのものは全く拡散されず、デマを否定する「善意のツィート」が爆発的に拡散した。

そして現実に起きたことは。 

実際、日経POSが示した全国のスーパーの販売状況では、デマ否定投稿の急増と同時にトイレ紙の品不足が進んだ様子がくっきり現れた。

ネット企業のエアトリによる調査では、トイレットペーパーを買いだめした9割以上が「供給に問題がない」と知っていた。理由に挙がったのはデマの流布や品薄な状況そのものだった。

 f:id:arakan_no_boku:20200406231020p:plain

だったということです。

凄い皮肉です。

デマツィートが目論んだであろう「混乱」を、混乱を防ごうとした善意のツィートが引き起こしてしまった・・ってことですから。

 

今までもおきてたんですね

 

結局。

リツイート機能の本当の危険は

善意によるものであってもリツイート数が多くなることによって、悪意を上回る情報の暴力装置に化けてしまうリスクをもっている

ということなのだと気づきました。

こういうことが、自分が気付いてなかっただけで、今までも発生してるんじゃないか?

そう思って調べてみたとこと、ありました。

代表的だと思うものだけとりあげてみます。

news.yahoo.co.jp

medium.com

一部引用すると。

こうした「善意の拡散」によりデマ情報は瞬く間に広がるのである。

デマに便乗して(面白がって)情報を拡散する人はごく僅かであり、そこまで拡散力はない。

とか

救助要請ツイートもリツイートで拡散すればするほど、実際の要救助者の判別が困難になり、またデマ情報と混ざり、とにかく有象無象の情報により混乱を増すだけの結果となってしまう。

 とか

地震や台風など災害時にツイッターで拡散する救助要請ですが、筆者らが2016年に発生した熊本地震に関するツイートを分析したところ、善意のコピペが救助活動に混乱をもたらしていたことが明らかになっています。

 とか。

善意であれ、悪意であれ、結果的には混乱を招き、実際にリツイートが救助が必要な人の邪魔になっている事実が書かれてます。

 

 

リツイート機能は廃止すべきなのか?

 

 

個人的に、リツイートは共感を示す手段として、とても貴重だと思ってます。

リツイート機能自体をなくしてしまえ・・という意見には反対です。

とはいえ。

使われ方によっては、善意のリツイートでも問題を引き起こすことがあるというリスクは認めなければいけないと思います。

リツイート機能に対するポリシーを決めて、ポリシーに反するような内容を含むリツイートはエラー(リツイートできない)にするみたいな機能拡張ができれば、それがベターじゃないかなとか。

我ながら、ありきたりで凡庸な意見だなと思いますが。

現実的に考えると、この程度しか浮かびません。

まあ。

凡人の限界ですね(笑)

ではでは。