アラカン"BOKU"のITな日常

文系システムエンジニアの”BOKU”が勉強したこと、経験したこと、日々思うことを書いてます。

人工知能の話題。ニューロチップ「TrueNorth」。自律的に物事を理解できる可能性があるって怖すぎるでしょ。

脳とコンピュータの違いはなんでしょう?

この質問の答えで、個人的に一番気に入っているのは、池谷裕二さんの本に書かれている回答です。 

できない脳ほど自信過剰

できない脳ほど自信過剰

 

ちょっと引用します。

ひとつは「エネルギー効率」です。スーパーコンピュータ「京」は一千万ワット以上の電力を消費します。一方、脳はわずか20ワットです。

もうひとつの違いは「自己書き換え」です。~

脳は生じた脳活動に応じて、脳自身の回路を、より最適になるように組み替えてゆきます。

改めて、人間の脳ってすごいな・・と思います。

でも、その話の中にでてくるのですが、実は人間はそんな脳を模倣したコンピュータチップを作ってしまったみたいなのですね。 

2014年~2015年位に、ひそかに話題になった「TrueNorth」がそれです。

japan.cnet.com

 

思わず失敗してほしいと願ってしまったのですが

 

最初に上記のニュースを読んだ時、頭をよぎったのは「バイオハザード」とか「ターミネータ」なんかにでてくる「人を支配しようとするコンピュータ」のイメージです。

正直。

人工知能の研究がソフトウエア的に進んでも、なんとなく、それが自己増殖して人のコントロール下から離れていく感じはありませんでした。

機械学習の勉強をしてわかるようになってくると、余計にそう思いますしね。

ところがですよ。

この「TrueNorth」は、下手をすると「自己学習」や「自己修復」まで実現して、人のコントロール下から離れていくコンピュータを生むキッカケになるんじゃないか?

そう思ってしまう位の技術だと思います。

引用します。

TrueNorthチップは、IBMのチップとしては最大となる54億のトランジスタを使用しており、プログラム可能な100万個のニューロンとプログラム可能な2億5600万個のシナプスを備えている。

1000億個のニューロンと100兆~150兆個のシナプスを持つ人間の脳には遠く及ばないが、たとえば事前に津波警報を発令する、石油漏れを監視する、あるいは海洋航路の規則を執行するといったデバイスを稼働させるには十分だとModha氏は言う。

それがすべて、わずか70mWという補聴器ほどの電力消費で実行される。

まだ、人間の脳には遠くおよばないとしても、こういうことも書かれてます。

Doherty氏によれば、TrueNorthの主な有用性は人間や動物とほとんど同じように自律的に物事を理解できるという点にあり、それゆえコンピューティングを根本的に変える可能性がある

自律的に物事を理解できる・・って、怖すぎるでしょ。

だいたい、こういうものって一度できてしまうと、進化ははやいですからね。

色々と、有益に利用する方法も考えられているようですが、個人的には「マジで、失敗してくれないかな・・」と思ってしまいました。

 

着々と応用事例がでてきてるみたいではあります

 

自分ひとり、「失敗してくれ!」と祈っていても、世の中は無関係に流れます。

実際、時々気になってみてるのですが、いろいろ応用事例がでてきてるみたいです。

www.atmarkit.co.jp

www.atmarkit.co.jp

www.atmarkit.co.jp

ascii.jp

ちなみに、「SyNAPS」というのはIBMが脳を模倣して開発しているニューロチップの総称で、その第二世代の商品名が「TrueNorth」というみたいです。

まだまだ、「脳型コンピュータ」「脳型SLI」「ニューロコンピューター」「ニューロシナプティック・チップ」「ニューロコグニティブ・コンピューター」などなど、名称が統一されていないので、ちょっとわかりづらいのですが、IBM以外にも、このタイプのチップを研究する企業もでてきてます。

wired.jp

ああ。

失敗するどころか、とどまることなく進化してるっぽいです。

でも。

全然、ワクワクしません。

ただただ、怖いです。

自分の子供や孫の時代の人間が、自律するコンピュータとうまく共存できるだけの知恵を身に着けて、幸せに暮らすことを、ただ祈る。

それしかできませんね。

自分には。