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2018年度世界幸福度ランキングで日本が54位である理由をデータで確認する
国連がまとめている世界幸福度ランキング。
正式名は「World Happiness Report」ですが、このランキングで日本が何故順位が低くなるのかを、個別の理由を掘り下げて考えてみた・・という話です。
2018年度版世界幸福度報告書
それの、2018年の結果が発表されました。
日本は54位。
ラトビアの下で、韓国やロシアより、ちょっと上です。
ベスト10の国を見てると「豊かな小国」と呼ばれる国が並んでます。
ふむふむ。
日本は「たいして幸せではない国」だといいたいみたいですね。
幸福度ランキングを決めている基準
このランキングはどうやって決めているのか。
調べてみると、以下の項目を分析して積算した結果みたいです。
- 一人当たりの国内総生産(GDP)
- 社会的支援(Social Support)
- 健康寿命(healthy life expectancy)
- 人生選択の自由(freedom to make life choices:)
- 寛容さ(Generosity)
- 汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption)
- ディストピア+残余値(Dystopia + Residual)
上記の「ディストピア」ってのがわかりづらいですけど。
どうも「ユートピア(理想郷)の反対の状態」の意味みたいです。
上記6つの主要変数のそれぞれについて、2015-2017年の世界最低の平均をとって、それを各国の比較のベンチマークにしているそうです。
まあ。
結局、具体的な計算方法はよくわからないのですが。
日本の順位が低い理由を確認する
主要項目を積算した結果がランキングなのであれば、各項目ごとに見ていけば、何かヒントがあるかもしれません。
主要項目の個別のランキングがあるものを参考に見てみます。
もっとも。
幸福度判定に実際に使われた数字ではありません。
あくまで、目安です。
一人当たりの国内総生産(GDP)
名目ですけど、2018年4月頃のデータで、25位ですね。
思ったより低い気はしますが、54位よりはだいぶ上です。
これがランキングを落としている主要原因ではなさそうではあります。
健康寿命
WHOの調査だと世界2位。
これは、納得の結果です。
当然、全体のランキングのマイナス要素であるわけがありません。
社会的支援
以下のランキングだと27位。
これも自分の感覚だと、もう少し上の気はしますが、そんなものですかね。
でも。
54位よりはだいぶいいです。
汚職の無さ(腐敗認識指数)
以下の国別ランキングだと20位。
これも、まあ、こんなものですかね。
どこぞの国みたいに、賄賂や汚職を当然のようにみんながしている・・ってことはないですけど、森友・加計学園問題みたいに、なーんか胡散臭いというのはよく感じるので、順位的には納得です。
でも、54位よりは、これも相当高いです。
うーん。
こうやって見ていくと、どれも54位よりはだいぶ上です。
じゃあ、54位におちる理由はなんなんでしょう。
人生選択の自由と寛容さの順位が低いのか
結局・・以下の2つの順位が無茶苦茶低いからとしか思えないわけですよ。
- 人生選択の自由(freedom to make life choices:)
- 寛容さ(Generosity)
この2つは個別のランキングを見つけられなかったのですが、まあ、あったとしても、別にみたくもなくなるような順位なんでしょうね。
日本は社会主義国みたいだな
それにしてもねえ。
そこそこ金があって、健康で長生きで、社会的支援もあって、汚職とかもまあまあのレベルである。
でも、人生選択の自由と寛容さが足をひっぱって、幸福度ランキングでは54位に落っこちている国。
いやいやいやいや・・。
社会主義国家か!
日本は(笑)
2019/03/24追記
2019年世界幸福度ランキング
2019年のランキングが発表されました。
日本の順位はさらに下がって58位らしいです。
たしかに、最近の政府の対応とか、社会の状況みていると
- 人生選択の自由(freedom to make life choices:)
- 寛容さ(Generosity)
この2つががより評価が低くなってもしょうがないのかな・・とは思います。