"BOKU"のITな日常

62歳・文系システムエンジニアの”BOKU”は日々勉強を楽しんでます

人間を機械みたいに稼働率なんかで評価しちゃいけない

IT業界特有の話かもしれないのですが、稼働率で評価するという「悪しき習慣」だと個人的に思っていることについての話です。

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IT業界の人の話によくでてくる「稼働率

 

IT業界特有かもしれませんが。

作業時間全体の中で、どれだけ売上・利益に貢献できる仕事に時間を使えているかが評価指標になるときがあります。 

呼び方は「稼働率」とか「生産性」とか色々ですが、ここは「稼働率」に統一します。

さて。

個人的にはこの「稼働率」は嫌いです。

諸悪の根源だとも思っています。

その理由が今回のテーマです。

 

稼働率がなぜ問題か

 

経営的観点から見れば、必要な数字でかもしれないなとは思いますが、稼働率で評価してはいけないと、個人的には思ってます。

稼働率が高ければ「よくやっている」。

稼働率が低ければ「金にならない仕事ばかりしてる」。

そんな風に数字だけを見て評価するのは大間違いです。 

理由はシンプルです。

人間は機械じゃないからです。

稼働率で評価する人は

お金を払っているのだから、無駄な時間なく働いてもらわないと、損をする。 

だから、無駄な時間なく働いてるヤツを評価して何が悪い。

そういいます。

でも、間違ってます。 

絶対!! 

そう考える人は、機械と人の違いがわかっていません。

 

機械と違って、人は成長するのです

 

機械と人間。

一番大きな違いは「人間は成長できる」ことです。 

さらに、「人間は化ける」こともできることです。 

50点の機能の機械を買えば、100%使い切っても50点です。 

でも。

人間は、入社した時に10点の実力しかなくても、それが50点、60点、70点・・それどころか100点を超えて、別の段階に化けてしまう可能性を常に秘めています。 

もちろん、逆に5点とかに下がってしまう人もいますけどね。 

面白いのは。

同じ人間でも環境によって成長の度合いが違うこと。

元いた会社で「仕事ができないダメ社員」とみられていた人が転職して、久しぶりに会ってみたら、ものすごく成長していて驚いた・・なんてことは、普通にあります。

相性っていうんですかね。

それは絶対にあります。

だから、人件費はコストではなく「投資」なんです。 

 

失敗しないと進歩もしない

 

人に対する投資を価値あるものにすること。

それは、投資対象の人間が成長する必要があります。 

あたりまえですが。

人間が成長するにはある程度の時間が必要です。 

そして、成長するためには同じことばかりやっていてもダメで、「やったことのないことに挑戦する」とか「新しいやり方を試してみる」ことが絶対に必要です。

長い時間仕事をしているとかとは関係ありません。

単にルーティーンのように同じことを繰り返していても成長はできませんから。 

とにかく挑戦は欠かせません。

ちょっと違うやり方を試してみるとか。

今やってる事から展開して、新しい試みを付け加えてみるとか。

そういう試行錯誤の積み重ねこそが経験であって、成長の種です。 

 

無駄に見えることも成長には必要

 

新しいことややってみたことの無いことに挑戦する。

そうすると、心配のリスクは増えます。 

10回やったら9回はうまくいかなかったりとかね。

でも。

その9回の失敗は無駄ではないのですね。

そういう積み重ねが、経験としてスキルのベースになるわけです。 

でも。

稼働率で評価する人の目からは、これが「無駄」に見えるようです。

成長には絶対必要なステップなのに。

そう考えていくと。

単に売上に貢献した時間だけで人間を評価する経営者や上司のもとで、社員が成長しないのは当然です。

どちらかと言えば、社員が成長しないように経営者や上司がじゃましている。

そちらの方が正しいかもしれません。 

繰り返しになりますが、人間の成長には「試行錯誤の時間」が必要です。

それは短期的な「稼働率」や「生産性」から見るとマイナスです。

生産性が一番高い働き方は、自分が慣れている仕事だけをひたすら就業時間中やり続けることです。

でも、そんな仕事の仕方ではよくて現状維持にしかなりません。

いや、実質的には退化ですけどね。 

周囲は進歩していくわけですから。 

だから。

いつも評価の尺度の話で「稼働率」を重視する経営者から話をきいたりするたびに、「この会社、大丈夫かな?」と心配になります。

社員の成長なくして、会社の成長はない。

それだけは忘れてはいけないと思うのですよね。