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ユニクロで買い物をして「RFIDタグ」に感動した話

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目次

ユニクロで買い物をして「RFIDタグ」に感動した話

何年ぶりかにユニクロで服を買いました。

ファッションにほぼ興味がないので、ユニクロがひさしぶりなのではなくて、服を買うこと自体が久しぶりです。

今回買ったのは「感動パンツ」と「ポロシャツ」など5点ほどです。

それらをカゴにいれて、レジに行くと、社員が一人しかいません。

 

カゴの商品が自動スキャンされる自動レジ

置いてあったのは、こんな自動レジでした。

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この右側の方にカゴを置くと、一瞬で商品が自動スキャンされます。

バーコードスキャンする「光学式」でないことは光がないから一目でわかりました。

接触型のICタグを読んでいるはずですが、どこにICタグがあるんだろう?

もう。

買い物のことなど頭からとんで、仕組を考え始めてしまったので、一緒にいた妻があきれていました(笑) 

 

値札の中にRFIDタグがうめこんであるんだ!

普通に考えれば値札以外に仕掛ける場所がありません。

店をでてから値札をはずして、調べてみました。

ぱっと見ると、普通の紙の値札です。

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ところが、これを光にかざしてみると。

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おおお。

シールタイプのRFIDタグが埋め込まれているじゃありませんか。

いやあ。

RFIDタグという技術があることを一般的知識としては知ってたのですけど、ユニクロが導入してたことも恥ずかしながら知らなくて、ましてや、こんなスマートな利用されかたをしてるとは・・・。

いやあ。

ひさびさに感動しました。 

 

RFIDタグの単価は安くなっていたのですね

RFIDは、電波(電磁波)を用いてメモリのデータを非接触で読み書きする技術です。

タグのメモリには、商品のサイズや色柄・商品コードなどなど多様な商品情報を格納することができますし、用途にあわせて、セラミックス製やシールタイプなど、すごい種類があります。

かなり前ですが、ちょっと調べたことがありました。

そのときは、まだ安価なシールタイプでも1枚100円から200円と馬鹿にならない価格だったので、コスト的に自分がかかわっていた案件に使うのは厳しいなと断念した記憶があったのですが・・、時代は大きく変わってました。

ユニクロとGUが採用して大量生産が可能になったこともあり、一気に価格が下がっているらしいです。

newswitch.jp

さすが、ユニクロ・・って、とこですかね。 

 

過去のニュースを改めて見直してみました

こういう面白そうな取り組みのニュースをチェックしていなかった反省もあって、当時の記事やファーストリテイリング自身が公表している資料とかを読み直してみました。

www.ryutsuu.biz

lnews.jp

www.mag2.com

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最後のPDFから、一部引用します。

現状の課題として、

どの商品が、どのぐらいつくり終わっているのか、

そのつくられた商品が、いつ、いくつ工場から倉庫に届くのか、

どこの倉庫にどれだけの商品があるのか、

その倉庫を出た商品がいつ、いくつ、どの倉庫から店舗に届くのか、

店舗では、売り場とバックヤードに、どれだけの商品があるのか

といったことが、完全に把握できていませんでした。

これを、RFIDを全商品に付けることで、どこにどれだけの商品があるのかを、瞬時に正しく把握することができるようになります。

在庫情報を各領域超えて共有することができるようになるため、サプライチェーン全領域で完全連動したSKU管理を実現できる体制が整ったと考えています。

 

ものすごい難しいことを実現していると素直に感動してます

自分も三十年ほど前に流通業にかかわっていたことがあります。

ここで言われている「在庫情報を各領域超えて共有することができる」とか「サプライチェーン全領域で完全連動したSKU管理」は、当時の流通にかかわっている人間にとって理想だけど、とてつもなく実現困難な夢物語のように語られていたことです。

SKU管理のSKUとは、Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で、受発注・在庫管理を行うときの、最小の管理単位のことですからね。

アイテムよりも小さな単位で例えば、あるシャツ1アイテムに対して、4色あって、S/M/L/XLと4サイズあったら、4X4の16SKUになる・・みたいな感じなので、管理の難易度はめちゃくちゃ高いです。

これを実現させてしまっているわけですから、ユニクロ・・すごいです。 

それにしても。

1年近くも、この事例を知らずにいたとは・・。

不覚です。

もう少し、外出してアンテナ広げないと駄目だな・・。

そう思った1日でした。

ではでは。