自宅インターネット回線の通信速度を計測する(スピードテスト)
目次
- 自宅のインターネット回線のスピードテスト
- スピードテスト関連のネットワーク用語
- 自分のおすすめテストツール1:FAST.com
- 自分のおすすめテストツール2:Googleスピードテスト
- その他テストツール:たまに使う2つのサイト
- その他テストツール:有名だけど個人的にもう使わないもの
自宅のインターネット回線のスピードテスト
自宅のインターネット回線が、実質どの程度の通信速度かを調べるのは簡単です。
スピードテストツールは、Googleで「スピードテスト」と検索するとでてきます。
使い方も概ね簡単です。
自動的にスコアをだしてくれます。
ただし、そのスコアに絶対的な正確さがあるわけではなく、あくまで「参考値」とか「目安」程度にみるべきだと、以下の記事でIIJの方が詳しく説明いただいてます。
速度の目安を定量化して把握しておくことは大切
アバウトに速い・遅いではなく、「上りは10Mbps程度で、下りは40Mbps程度はでてる」とか、「RTTは概ね30ms程度かな」のように、定量化することで、他の環境との比較もしやすくなりますし、人に伝えやすくなります。
スコアがどれくらいなら快適かという目安も示しやすいです。
ちなみに、うちの場合、いいときは。
- ダウンロードが45~58Mbps。
- アップロードが15~23Mbps。
位です。
ゲームはせず、動画もYouTubeで音楽やスポーツのチャンネルを見る位なので、これだけあれば、ほぼストレスなく使えてます。
ところが、ダウンロードの速度がガタッと落ちる時間帯もあります。
そのときは、ダウンロードが30MBbpsを切るときがあります。
そうなると、退官として重たいと感じますし、完全にレンダリングされずにレイアウトが崩れた状態で表示されるページがでてきたりします。
このあたりが、僕の場合の目安です。
スピードテスト関連のネットワーク用語
スピードテストの結果には、ネットワーク用語がいくつか表示されます。
- ダウンロード・アップロードの速度の単位の「Mbps」
- PING、RTT、レイテンシ、反応時間などの用語
- RTTやレイテンシなどの速度を示す単位の「ms」
などです。
用語1:速度の単位の「Mbps」
bpsは「bits per second」
つまり、1秒あたりのビット数です。
bit(ビット)というのはデータの最小単位です。
ファイルサイズとかでバイトという単位が使われています。
この1バイトが、8ビットにあたります。
bpsの前についているMは「メガ」と読みます。
1メガビットは「1024×1024」ビットです。
ざっくりならせば100万ビットですかね。
なので。
例えば、「20Mbps」は、「20×1024×1024」ビット・・えーと約2.5Mバイトかな・・のデータが「per second」、ようするに1秒間にダウンロードまたはアップロードできるスピードだと思えばよいということですね。
用語2:Ping
pingは「ネットワークで通信できることを確認するコマンド」です。
pingを単独で実行すると、例えば以下のような結果が返ってきます。
このように「時間=12ms」みたいに、応答の時間計測ができるので、スピードテストでも使わるわけです。
用語3:RTT
RTTは「 Round-Trip Time」の略です。
意味としては「相手に信号やデータを発信してから、応答が返ってくるまでの時間=往復時間」のことです。
RTTは「ping」によって計測できます。
つまり、上記の「時間」がRTTだと考えればいいので、ツールの結果の「PING」と「RTT」は、同じものを表していると思えば良いわけです。
用語4:レイテンシ
レイテンシは、意味合い的には「データの転送要求(送ってくれと指示をだす感じ)をしてから、実際に結果(データ)が返送されるまでの時間(遅延時間)」のことです。
レイテンシは。
- 遅延時間が短いことをレイテンシが小さい(低い)。
- 遅延時間が長いことをレイテンシが大きい(高い)。
と表現します。
レイテンシには、「データを送出してか相手に届くまで=片道レイテンシ」と「データの転送要求をしてから返ってくるまで=往復レイテンシ」があります。
この「往復レイテンシ」はインターネットにおいては「RTT」と呼ばれます。
つまり・・。
インターネットの世界においては、「RTT」と「往復レイテンシ」同じことです。
さらに、往復レイテンシのことを「反応時間」とも言います。
結果には単純に「レイテンシ」としか書いてないことがほとんどですが、結果の数値を見る限り、これは往復レイテンシを意味していると考えた方がよいでしょう。
そうすると。
「PING・RTT・レイテンシ・反応時間」は同じと考えてOKみたいです。
用語5:速度を示す単位の「ms」
PINGの結果は「ms」で表されます。
msは「ミリ秒」のことです。
ミリ秒とは、1000分の1秒のことです。
よく目安として、「35ms以下だとまあまあ速い。100ms越えると遅いよね」なんて言われていたりします。
もっとも。
PINGの結果もブレ幅があるので、本当に「目安」ですけどね。
用語6:レイテンシの「アンロード済」と「ロード済」
アンロード済みレイテンシとは、ネットワークに他のトラフィックが存在しない際に、要求が出されてから応答が帰ってくるまでのデータの往復時間です。
ロード済レイテンシは、ネットワーク上でデータ使用量の多いアプリケーションを使用中の場合におけるデータの往復時間です。
何でこれが計測されていると良いか・・は、下手に自分で説明を書くより、たまたま見つけた本家NetFlixの説明が、とてもわかりやすかったので、引用します。
コンピュータでオンラインゲームをしているとします。
もしご自身がそのネットワークを使用している唯一の人物であれば、あなたのゲーム上のアクション (マウスを動かす、クリックするなど) とそれに対するゲームサーバーの応答時間は、アンローデッドレイテンシーの計測値とほぼ同じになります。
しかし、もし他の誰かがストリーミングで映画を観ていたり、写真のバックアップやその他データ使用量の多い行動を同じネットワークで同時に行っていれば、あなたのゲーム上のアクションに対する応答時間はローデッドレイテンシーの計測値に近いものとなります。アンローデッドとローデッドの値の差は小さいことが理想的です。
レイテンシーの影響を受けやすいアプリケーション (ゲーム、ビデオ通話、ウェブサーフィンなど) がネットワーク負荷が高い時にサクサク動かない場合、このアンローデッドとローデッドの値の差が原因である可能性があります。
自分のおすすめテストツール1:FAST.com
個人的なお気に入りはNetflixが提供してくれている「FAST.com」です。
サイトに、アクセスするといきなり計測がはじまります。
結果が表示された後で「詳細」ボタンを押すと、下段のレイテンシとアップロードの計測がはじまります。
うちの結果で、最近、一番数字が良かったときのがこちらです。
自分がFAST.comを一押しにしている理由は3つです。
- スマートなインタフェイスで操作が直観的でわかりやすい。
- 詳細ボタンで時間のかかる計測部分を2段階にわけて計測待ちのストレスを軽減する工夫がされている。
- レイテンシを「アンロード済(アンローデッド)」と「ロード済(ローデッド)」に分けて計測してくれる。
特に、レイテンシを「アンロード済(アンローデッド)」と「ロード済(ローデッド)」に分けて計測してくれるスピードテストは少ないです。
自分のおすすめテストツール2:Googleスピードテスト
Google検索の結果に以下のように表示されます。
そこから即スタートできます。
結果表示もシンプルです。
結果画面で「非常に高速です」なんてほめてくれるので気分が良い(笑)ということもあって、比較のないときに使うこともあります。
その他テストツール:たまに使う2つのサイト
他に使うことがある2つのサイトのリンクと、画面イメージだけ貼っておきます。
ひとつめはこれ。
もうひとつ。
どちらも使いやすくて、良いです。
その他テストツール:有名だけど個人的にもう使わないもの
最後に、すごく有名で、以前は使ってたけど、古くなった感じがして使わなくなったサイトをのせておきます。
使わなくなった理由で共通するのは以下の2点。
- 既に終了しているか・予定されている古い技術に依存している
- ユーザインタフェースが古さを感じさせるようになった
です。
たとえば、2020年に終了する「Flash」プレーヤーが必要なUSENとか・・。
もう、自分のPCでは動かないのは、さすがに無理です。
あと、RadishとBNRについては、動くのですが、後者の理由などによって使わなくなりました。
この2つについては、いまだにスピードテストのおすすめとして教えてくれる人がいるらしく(また聞きです。間違いだったらすいません)質問されることがあるので、もう少しだけ、個人的に使わなくなった理由を補足しておきます。
まずは「Radish Networkspeed Testing」です。
Javaアプレットは、JAVA11からは廃止された機能です。
なので、当然、最新の環境にupdateしている自分のPCでは動きません。
ということで。
使うとしたら、JavaScript版(β版)になります。
netspeed5beta.studio-radish.com
こちらはちゃんと動作します。
しかも「測定前RTT」と「測定中RTT」を計測してくれます。
これはFAST.comのレイテンシの2つの指標と同様に見ることができるので、以前はとても重宝していました。
でも処理が遅い(精度をあげると40秒位かかります)ことと、結果表示画面のデザインが古いので、FAST.comにのりかえて、使わなくなった・・ということです。
次は「BNRスピードテスト 」です。
BNRスピードテストにもFlash版と画像読み込み版があります。
昔はFlash版を使っていたのですが、今は自分のPCではFlashは動きません。
必然的に、画像読み込み版のみになるわけですが・・。
ただ。
ユーザインタフェースも古さを感じますし、どういうわけだか、他のツールと結果が全く違ったりします。
自分の環境だと、恐ろしく悪い結果になるのですね。
例えば、下のハードコピーはFAST.comの例として貼り付けた結果画像をとった時にあわせて計測してみた結果です。
えらい差がありますよね。
今のうちの回線と相性が悪いのかどうかわからないですけど、必然的に使わなくなりました・・ということです。
今回は、こんなところです。
ではでは。