"BOKU"のITな日常

還暦越えの文系システムエンジニアの”BOKU”は新しいことが大好きです。

脳と情報機器を接続する「ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)」の状況

自分の身体みたいに、考えるだけで義肢やロボットを動かす技術の研究とか、今、どの程度まですすんでるのかな?と、ふと興味がわいたので、調べてみました。

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ブレイン・マシン・インタフェース

 

文字通り、脳と機械(ロボットやコンピュータなど)とインタフェースをとる機器などの総称のことです。

脳とコンピュータとのインタフェースに限定した「ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)」ってのもありますが、ややこしいので、それも含めた形で「BMI」として書いていきます。

BMIには2つのアプローチがあります。

  • 脳内の電気信号を外部の情報機器に送って制御するアプローチ
  • 外部の情報機器から電気信号を送ることで生体を操作するアプローチ

です。

後者は当然ながら、医療分野が中心になります。

例えば、パーキンソン病の治療の一環として脳の特定の部位を刺激するうんぬんとか。

決して、人間をロボットのように外部から制御する・・なんて方向の技術ではないはずなのですが、最初に聞くと、ちょっと驚きます。

あと、BMIとはちょっと外れますが、最近「中長期的に人間の意識をデバイス(機械・コンピュータ)に移植する」なんてことを目的とするベンチャー企業が日本で登場しました。

mindinadevice.com

人間の意識だけをロボットに移植して生き続ける(・・と言うのでしょうか)なんて、まさに「The Science Fiction」ですが、本当に実現しそうなのですから、恐ろしい世の中になったなと思います。

まあ。

いくら無料でも、自分は嫌ですけどね。

だけど、そういうのに大金を出す金持ちって、世界にいくらでもいそうなので、意外にトントンと進むかもしれないです。

ぞっとしませんが。

ちょっと横道にそれました。

以降はBMIの「脳内の電気信号を外部の情報機器に送って制御するアプローチ」に焦点をあてて、すすめたいと思います。

 

脳内の電気信号を外部の情報機器に送る

 

脳内で考えたとおりに、外部の情報機器を制御する。

なんか、とてつもないことのようい思えます。

でも、脳の活動を局所的に測定するレベルだと、電位変化という形でとらえられるみたいなのです。

電位変化となると、急にコンピュータチックになってきます。

実際、島津製作所とかから、販売されているBMIツールがあったりします。

www.shimadzu.co.jp

引用すると。

言語・視覚・聴覚・運動などに伴う脳活動を、頭皮上から近赤外光を照射することによってリアルタイムで観測できるNIRS装置を開発および製造販売しています

とか

脳活動と連動して身体装着型ロボットアクチュエータを動かすBMIアクチュエーション技術を開発し、一般生活環境において利用者自身の上肢の動作をアシストすることができるようになりました。

とか。

なかなかな技術的レベルで実現しつつあることがわかります。

あと、有名どころで言えば「NeuroSky」ですかね。

www.neurosky.jp

こちらの「脳波センサー付ヘッドセット」は結構売れているらしく、対応アプリケーションも100種類くらいあるらしいです。

そういえば、こちらの会社は10年以上前に、こんな記事で話題になりました。

www.value-press.com

自分はゲームは全くしないので「ふーーん」程度でしたが、ゲーム好きな人は「脳波センサーでファイナルファンタジーを操作できる時代が来るのか」なんて話題にしてたな・・と、ふと思い出しました。

あれは、どうなったんでしょうねえ?

 

BMIについては日本の「官」も動いているっぽい

 

BMIについては、日本の官も動いてて「脳科学研究戦略プログラム」という文部科学省主導のプロジェクトでも研究テーマになってます。

www.nips.ac.jp

あと、内閣府科学技術振興機構(JST)なんてのもあって、前の島津製作所の事例でも名前がでてきていましたがATR(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)なんかと共同で以下のようなプレスリリースをだしたりしています。

www.jst.go.jp

今の日本ではBMIの研究等については、このATRって会社が重要なプレーヤーになっているっぽいですね。

www.atr.jp

 

この人達がかかわってくると急にきな臭く見えてくるから不思議

 

海外に眼を向けると、話題の中心は、やっぱこの人達。

www.businessinsider.jp

realsound.jp

イーロン・マスク氏と、マーク・ザッカーバーグ氏です。

ごく個人的な印象でしかないですが。

この2人の名前がでてくると、急にSFチックになって、きな臭さを感じてしまいます。

イーロン・マスク氏は「脳に埋め込む人工知能」なるものを構想し、そのために会社を立ち上げているようです。

jp.techcrunch.com

マーク・ザッカーバーグ氏は、BMIの先端スタートアップ企業を買収するなどして着々と脳とコンピュータをつなぐ野望を推し進めているようではあります。

japan.cnet.com

wired.jp

どうなんでしょうね?

どちらも、正直、ワクワクはしません。

かつ、表面的な説明をそのまま信じていいものかどうか?・・も悩ましい。

特に、イーロン・マスク氏のNeuralLinkのページからリンクが張られている論文

www.biorxiv.org

翻訳して引用すると。

1分あたり6本のスレッド(192電極)を挿入できる脳神経外科用ロボットを構築しました。

各スレッドは、表面の血管構造を回避し、特定の脳領域をターゲットにするために、ミクロン単位の精度で脳に個別に挿入できます。

 なんて、さらっと書いてあり、ネズミの脳に電極を埋め込んだらしい話もでてくる。

まさか・・、と思ったら、やっぱり、人間の脳に電極を埋め込んで、それを使ってマシンと脳のインタフェースをとる構想らしい。

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うーーーん。

正気か・・・?

やっぱ、怖いです。

 

まとめ

 

自分が想像してたよりはやくBMIの技術は進化しているようです。

あと、10年もいらないかもしれないですね。

なんらかの形で実用化されるのに。

そうなるとですね。

難病患者の治療や高齢者支援などの良いことに使われる反面、間違いなく「軍事転用」だとか「犯罪目的」だとかも現実になってきます。

そうなると。 

wired.jp

とか

gendai.ismedia.jp

とか。

こういうことも現実になってくる・・ということです。

正直、リスクとメリットの両方あるのですが。

個人的には、リスクの方がどんどん大きくなってきている気がするんですよね。

大丈夫かなあ?

自分は、変化とか新しいやり方とかを指示するタイプだと思ってますけど、このBMIに関する進化を手放しで指示して良いとは思えなくなってます。

自分の指示で止められるならば。

もうやめとこうか・・と言うでしょうね、

間違いなく。

今回はこんなところで。

ではでは。