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Google Chrome迷惑広告ブロック機能に他ブラウザも追随を!
Googleが発表した「迷惑広告ブロック機能」は、巷の広告ブロッカーとは一線を画素晴らしい取り組みだと、個人的には思ってます。
今回は、そう思っている理由などをつらつらと話題にさせてもらいます。
ユーザに許容される広告の判定基準が定義された
The Coalition for Better Ads(以下CBA)という広告団体連合がオンライン広告で「ユーザに許容される広告」の判定基準を定めました。
それを「Better Ads Standards」って言います。
Google Chromeはその基準に照らして「ユーザに許容されない広告」と判定されたものを表示させないように対応しました。
そのブロック対象になる12種類のフォーマットというのを一覧にするとこんな感じ。
デスクトップでブロック対象となる広告
- ポップアップ広告
- 音声付自動再生動画広告
- カウントダウン付プレスティシャル広告
- 大型スティッキー広告
モバイルでブロック対象となる広告
- ポップアップ広告。
- プレスティシャル広告
- カウントダウン付広告
- メインコンテンツの高さに対して占有率が30%以上の広告
- 点滅する広告
- 音声付自動再生動画広告
- 全画面スクロールオーバー広告
- 大型スティッキー広告(オーバーレイ広告で、画面占有率が30%を超える)
原本はこちらです。
でも、英語で少々敷居が高いので、日本語でわかりやすく紹介いただいているこちらのサイトから引用させてもらいました。
いよいよ全世界展開に
2018年2月からは、米国、カナダ、欧州では既に対応がはじまってます。
ただ、それ以外の地域ではまだでした。
正直。
肩透かしでした。
自分は広告は必要だと思ってます。
でも、上記のブロックされる基準にあてはまる広告を読む限り、実に妥当で、こういうのは早くブロックしてほしいなと思っていましたから。
それがやっと、7月9日から全世界展開になるみたいです。
おそらく日本も含まれるのではないかということ。
有難いですねえ。
早くChrome以外のブラウザも追随してほしい
いまのところ、対応するのはChromeだけみたいです。
他のブラウザも早く追随してほしいです。
だって。
広告すべてをブロックする巷の広告ブロッカーと一線を画す画期的な機能ですから。
巷には、広告すべてをブロックする「ブロッカー」は沢山あります。
でも、自分としては、なんか得心がいきません。
悪質でない広告は必要なものだと思っているので。
悪質でない広告は必要だから健全なブロックが必要なのだ
テレビの民放と同じです。
テレビに広告ブロック機能がついて、みんながそれを使うようになったら、間違いなく放送局は潰れて、広告どころか、見る番組がなくなります。
WEBコンテンツの作成・維持も同様です。
金がかかるのですよ。
良質なコンテンツだったり、サービスの作成・維持には。
だから、フリー文化圏の土台として広告は「完璧ではないし、悪に感じるときもあるけど絶対に必要なもの」です。
それを「すべてをブロックするようなタイプの広告ブロッカー」で自分だけストレスから逃れようとする行為は、「自分が掃除しないくせ、平気で道路にゴミをピ捨てする奴」くらいワガママで自分勝手じゃないかと思うのですね。
さらに、腹が立つのが、そういう機能を提供する側の姿勢です。
例えば、これ。
引用しますと。
開発元はドイツのスタートアップeyeoで、同社はホワイトリストに入っている特定の広告のみ非表示にしないことで、広告を表示したいパートナー企業からお金を受け取り収益を挙げています。
なんか小奇麗な表現になってますが・・。
ようするに「勝手に広告をブロックしておいて、表示させてほしかったら金を出せと企業を脅している」としか自分には読めません。
これは犯罪じゃないんですかね?
とにかく。
きちんとした共通ルールと仕組がないからこういうことになるわけです。
今回のChromeの迷惑広告ブロック機能は、そこに共通ルールと仕組を持ち込む最初の試みだと思ってます。
ここをブラッシュアップして、かつ、他ブラウザも追随して「ユーザに許容されるべき良質な広告」のみが表示されるようになればいいなと個人的には思ってます。
そしたら「広告ブロッカー自体をブロック」する(笑)とのもアリじゃないですかね。
ではでは。