アラカン"BOKU"のITな日常

文系システムエンジニアの”BOKU”が勉強したこと、経験したこと、日々思うことを書いてます。

健康寿命・平均寿命は、どうやって算出していて、どの程度信用できるのだろう。

同い年くらいの人間と話すと、寿命の話題が普通にでてきます。

 

「平均寿命が着実に伸びているよね」とか。

 

「いやいや、平均寿命なんてのは、唯生きているだけの人も含まれているから意味がない。健康寿命こそ意識すべきものだよ」とか。

 

「平均寿命と健康寿命って、10年近く差があるよね。なんか嫌な感じだな」とか。

 

まあ、「今日は晴れだねとか、曇だね」とかの天気の話題となんぼも変わりません。

 

ただ、それほど日常的に話題にしているのに、「平均寿命・健康寿命ってどうやって計算してるか」を、自分が知らないことに、ふと気づきました。

 

それが自分だけではなさそうなこともです。

 

そもそも健康寿命の「健康」って、どういう状態のことなのか?という基本的なことでも、人によってバラバラでしたから。

 

 

気づくと、なんか、すごい気持ちわるいです。

 

なので、調べてブログに書いておきます。

 

色々資料を見ましたが、浜松医科大学 尾島俊之さんの「健康寿命の算定方法と日本の健康寿命の現状」という資料が一番わかりやすかったです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/47/1/47_4/_pdf

 

 以下、そこからの抜粋と自分なりの整理の結果です。

 

平均寿命の算出方法とは

 

平均寿命は生命表によって計算するそうです.

 

生命表とは「その年の年齢ごとに生存数・死亡数・死亡率・定常人口・平均余命」などを計算して一覧にしたものです。

www.mhlw.go.jp

 

ある年の年齢別の死亡率がわかれば、例えば、新しく生まれた10万人が何歳の時点で何人生き残っているか?が機械的に計算できます。

 

生まれた人10万人で、ざっと計算して、生存率表をグラフにしてみました。

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そうして、以下の図のように「①の部分の面積」と「②の部分の面積」が等しくなる年齢を探すということです。

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まあ、上の図は例のために適当に線を引いてますけどね。

 

上記の元データは男性の生命表なので、実際の平均寿命は「80.98歳」です。

 

まあ、雰囲気はわかりますね。

 

実際はもう少し複雑な計算(定常人口などを用いて生存数表を作り、面積を定常人口で除算してうんぬん・・)をするみたいですが、考え方はこんな感じです。

 

実際の死亡数・生存数などの実績を元に計算しているので、現時点では正しい。

 

でも、あくまでその年の実績年齢別死亡率がずーっと適用されるならば・・という仮定の話なので、おそらく、自分が寿命を迎えるころには全然違う数字になっているだろうというのも予想はつきます。

 

そういう目で見れば、良いということですね。

 

今度は健康寿命の求め方だ

 

 健康寿命も求める考え方は、平均寿命と同じみたいです。

 

でも、平均寿命が全国民を対象としているのに対して、健康寿命は「健康な国民」だけを対象にして計算している点だけが違います。

 

つまり「健康な国民」の平均寿命が「健康寿命」なわけです。

 

これはわかりやすいです。

 

でも、じゃあ「健康な国民」ってなんなのよ?ということです。

 

その基準の決め方でバリエーションがあるみたいですが、代表的なものとして資料に書いてあったのが、厚生労働省がやっている国民生活基礎調査の結果を使う方法です。

 

例えば、「あなたは現在,健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか.」と質問して,自分が健康であると自覚している人について、さらに、「あなたの現在の健康状態はいかがですか」と質問し、そこで,「よい」「まあよい」「ふつう」の回答した人を健康な国民とみなす・・みたいなやり方です。

 

面白いですね。

 

平成30年度も、また国民生活基礎調査が始まるみたいです。

国民生活基礎調査|厚生労働省

 

対象者に選ばれて調査員がきたら、健康の質問みたいなことだからといい加減に書かず、自分の回答が健康寿命に影響を与えるんだと自覚して、真剣に書かないとだめだなと思ってしまいいますねえ。

 

健康寿命と平均寿命の差はあって当然かなと思う

 

2016年で男性の平均寿命が80.98歳、健康寿命が72.14歳です。

www.jiji.com

 

正直、今までは、この差を深刻に見てました。

 

72.14歳を超えると、健康を害して、家族やお医者さんの世話にならないと生きられない人間がそんなに多いんだなって感じです。

 

でも、どうもそんな感じではないですね。

 

だって、健康上の理由で日常生活に支障がなくても、自身の健康について、ふつう以下だと回答した人は除かれているわけですから。

 

だいたい、周囲を見渡しても、普通に働いたり・スポーツしている人の中にも、ちょっと調子が悪くて(お酒の飲み過ぎとか・・・)お医者さんにかかっている人は結構います。

 

この人達がたぶん「日常生活には支障がなくても、健康に不安のある人」として、健康寿命からは除外されているはずなのです。

 

ちょっと乱暴に言うなら、「健康に全然不安を感じてない人」寿命が72.14歳だと思えば良いのですよね。

 

だったら、逆に72.14歳ってすごくないですかね。

 

とりあえず、あまり健康寿命と平均寿命に差がある件は、それほど気にしないでもよさげな気はしますね。