目次
(3)株を選ぶときのポイント
株取引が話題の会話についていくために整理しました。
今回は「株を選ぶポイント」です。
十冊くらい、本を読んでエッセンスを抜き出してみました。
1:株式の流動性
どの株を選ぶか?の観点でとても重要な点として
株式の流動性はきちんとチェックする
ということが多くの本でポイントとしてあげられていました。
株は売る人と買う人がいて株価が決まります。
いくら割安で、企業の業績が良い企業の株であっても、売買されている量が少ない(流動性が低い)と価格は動かず、株で利益をえることはできません。
こういう状態を、いわゆる「バリュートラップ」というそうです。
じゃあ、「流動性」が、どのくらいあればよいのか?・・といっても、法則があるわけではなさそうです。
ただ本を読む限り、自分が取引したい株数の100倍(ようするに100株売買したいなら、10000株)以上コンスタントに売買されているかどうかを最低限とみるというのが、割合、一般的な意見のようです。
2..大型株・中型株・小型株
株式は時価総額と流動性で「大型株」・「中型株」・「小型株」と分類されます。
分類の基準は、TOPIX構成銘柄の中から、時価総額と流動性が高い上位100銘柄(TOPIX100の算出対象)を「大型株」、次いで時価総額と流動性が高い上位400銘柄(TOPIX Mid400の算出対象)を「中型株」、大型株・中型株に含まれない全銘柄(TOPIX Smallの算出対象)を「小型株」となっています。
小型株は発行株式数が少なく株の動きが少ないものがあり、ある程度投資経験のある人でないと難しい・・などと書かれていたりしますけど、上記を見る限り、ほとんどが小型株なので、ようするに「流動性」をよくチェックしないといけないということだと理解してます。
3.PBR:株価純資産倍率
PBRは、日本語だと「株価純資産倍率」で、株価が直前の本決算期末の「1株当たり純資産」の何倍かを示すものです。
具体的には「株価」を「1株当たりの純資産(BPS)」で割ったものです。
「1株当たりの純資産(BPS)」は、「解散価値」とも呼ばれる「純資産を株数でわって、1株当たりで表したもの」・・つまり、仮に会社が活動をやめて(解散して)資産を分けた場合に株主に分配される資産(金額)にあたります。
なので、PBRが1倍未満ということは、会社を解散した場合の資産価値より株価が安いことを意味・・どう考えても「割安」だと判断できるはず・・なのです。
でも、大事なポイントとして
PBR(Price Book-value Ratio)を過信はしない
ことがよくあがってました。
日本の場合、時価総額と流動性が高い企業だけを集めた「TOPIX500」でも43%(2022年3月時点)がPBR1倍未満という状況なので、1倍未満!だからといって割安株だから儲かる!などと過信しないようにということです。
ただ、問題として改善要請がなされているので、変わってくるかもしれませんが。
4.PER:株価収益率
PERは「Price Earnings Ratio」の略称です
計算式は「価総額÷純利益」もしくは「株価÷一株当たり利益(EPS)」です。
計算式を見れば、株価と企業の収益力を比較して株式の投資価値を判断する指標なのだということはわかります。
どの程度を基準に見ればよいかということですが、調べた限りでは、株式市場の平均PERが10倍から20倍程度の間で動いているので、間をとって「15倍」程度が目安みたいな意見が目につきます。
目安が15倍程度なら、それよりも低ければ「割安」で買い得だと判断すればよいのかと最初は思いました。
でもPERが高め(例えば17倍程度とか)のほうが良いとのことです。
理由は「PERが高め」であるほうが、市場がその企業の成長性に期待していることを意味するので、今後株価があがっていく可能性がある・・つまり「期待値」が高い・・株であるということです。
つまり、ここでの、ポイントは
PER:株価収益率は期待値を図る指標と考える
です。
その観点でもう一つ重要なのが「実績PER」と「予想PER」の違いです。
実績PERは決算発表で既に確定した企業の前期の業績を元に算出します。
予想PERは企業の決算発表で開示された来期の業績予想を元に算出します。
つまり実績PERは古い情報、予想PERは新しい情報です。
前にあげた理屈から、株式って「過去の評価」ではなく「将来の期待」を売り買いするものだということを考えると、PERを見るときも、古い実績PERよりも、将来の成長性を見込んだ予想PERを重視すべきだというのは容易に理解できます。
5.その他心構え的なこと
いろいろな本を読んで共通している「心構え」と思ったことです。
- 中長期的に保持するつもりで株をえらぶべし
- 自分の能力の範囲内でのみ投資すべき
- 何をしていて、どう株主に利益をモラタスカを理解できる企業のみに投資すべき
あと、上記にあげたようなPBRとかPERとかの数値も大切ですけど、ウォーレン・バフェットの本とかには
利益の確率と利益の大きさを掛け合わせたものから、損失の確率と損失の大きさをかけあわせたものを差し引きます。不完全ですが、それがすべてです
みたいなことが書かれてます。
この「利益の確率」・「損失の確率」は何か?って考えてみたのですが、たぶん、「期待値」みたいなものなんですかね?
ではでは。
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